16.来客は来客を呼ぶ ページ17
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ーーーピンポーン。
その音と共に目を覚ます。
「あ、、、。やっばい」
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空が明るくなってからやっと寝付けた私を現実に引き戻す音。
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「は、、はーい。」
ドアを空けると、、、
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そこには今にも泣き出しそうな康介が立っていた。
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「あ、ごめん。休みだったよね。起こした?」
「う、ううん。大丈夫、今起きたとこ。
それよりどした?まあ入って。」
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康介を部屋の中に案内しながらここに来てもまだ嫌われなくないと考えている自分に笑ってしまう。
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「こないだはほんとにごめん。
お前の泣いて出て行った顔が頭から離れなくてずっと後悔してた。
あの日は俺も頭真っ白になっちゃって、売り言葉に買い言葉で別れたいなんて言ってたけど、やっぱ、俺にはAが必要なんだ。
、、、やり直したいと思ってる。」
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流れる涙。
起きたての思考がグルグル動き出す。
何よ、、、今更。自分勝手。自己中。
目に入るのは捨てることも破ることも飾ることも出来ない、宙ぶらりんな伏せたままになってる写真立て。
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ーーーーピンポーン。
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作者名:michi | 作成日時:2019年1月8日 2時