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15.CONFUSION ページ16
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「Aさん！Aさんってば！！
ぼっーとしてどうしたんですか！
もう十分捏ね終わってますよ！！」
伊藤ちゃんの言葉で我へ戻ると、明日のスコーンの生地は空気を含みすぎて発酵し始めていた。
．
「もう今日、あの常連さんが帰ってからなんか変ですよ？なんかありました？」
心配そうに私を覗き込む伊藤ちゃん。
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「ううん！大丈夫。今日ちょっと疲れただけ。あとお願いしてもいい？」
「それは大丈夫ですけどー、無理しないでくださいね、」
彼女の優しさに感謝しながら、明日の仕込みを任せると2階へ上がる。
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「明日、定休日ですよね？
秘密の作戦会議しましょうよ。
また明日の朝来ますね。
ご馳走様でしたー」
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そう言い残して笑って出ていったカンタさんを思い出す。
「はあ。もう何してんだろ私、、」
．
康介との突然の別れ。
常連さんだった人がなぜ私のプライベートまで入ってくるのか。
頭の中はぐちゃぐちゃ。あの日と同じだ。
．
混乱の中にいる私はまたあの日のように、ただクリアになることを願ってしまった。
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作者名：michi | 作成日時：2019年1月8日 2時
