闇の扉~保健医・沖田総悟~

バレンタインデート ページ9

私達は、ファミレスに入った。



「今日は、私が奢ったげる。」


「はぁ？何でだよ。誘ったの、俺だぜ？」


「バレンタインだから、チョコの代わり。」


「無理すんな。」


「いいの。今日は、一人でいたくなかったから、、、。」


「おい、、、又、泣くなよ？」


「大丈夫。それより、土方君こそ、私とバレンタインデートなんかしてて良かったワケ？」


「別に、バレンタインとか関係ねぇし。デートする相手なんていねぇしよ。」


「へェ、、ホントかなぁ、、、。」




そう言いながら、紙袋を覗く。



「あのなぁ、、、いたら、お前の事誘ったりしねぇよ。」


「ん、そうだよね。土方君は真面目だからね、意外と。」


「意外と、は余計だ。」


「だってさ。最初は、目付き悪いし、無愛想だし、怒ってんのかと思った。で、ずっと嫌われてると思ってたからさ。」


「、、、すまねェ。」


「ううん。でも、ホントは凄く優しいし、気が回るし、いい奴だよね。」


「そんなに褒めんなら、俺の事フんな。」


「ごめん、ってば。土方君の事フるなんて、私も変な奴だよね。」


「何だ、後悔してんのか？」


「えっ、そうじゃないよ。でも、、、好きになる人間違えたかな、なんて思う、、、。」


「、、、、、。」


「あ、何でもない。ごめん！」


「いや、、、じゃあ、ま、取りあえず食うか。」


「うん。」




あの時、土方君の告白を断らなきゃ良かったの


かな、なんてちょっと思った。



やっぱり女子は、好きになってもらう方が


幸せなんだろうな-----------

懲りないホワイトデー→←土方君もモテますね

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