夜明けと夕焼けの兄弟【リメイク版】 (ページ6)

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10年ぶりの母国と出会い:4 ページ6

主人公side

「うわぁ〜本当、CSIニューヨークみたいだ！」

『だねぇ、かっこいい〜…セットみたい！』

「おい、英ちゃん、太陽君…迷子になるなよ？」

そんなこんなで、今回取材でお世話になる人たちと会うために僕らは空港から移動した。

お世話になる人っていうのは、警部さんらしい。

「お〜どうも」

「お世話になります。伊部俊一です」

そういって、警部さんと伊部さんは握手を交わす。

「ジェンキンズです。マックスがあんなことになって、さぞ驚かれたことでしょう」

「いや〜奴を頼ってきたらまさか、刑務所に入っているとは…でも、チャーリーのおかげで助かりました」

「あいつとは、ポリスアカデミーの同期ですから…」

…お父さんも警察官だけどこの人たちは、なんかこう、フワッとした雰囲気があるな〜なんてのほほんと考える。

「おや、こちらは息子さんと…娘さん？偉いなあ…お父さんのお手伝いかい？」

「『えぇ…』」

のほほんとしてたら、なーんか性別を間違われてるけど…。

英ちゃんも子供扱いで2人でムッとする。

「いやー…彼らはその、助手でして…一応」

「奥村英二です。19歳大学生です」

『…夕凪太陽です。まだ15歳中学生だけど…僕は男です。』

「「ええぇ！？」」

「こっちの彼は日本人としても童顔で、若く見えますから…そして、こっちの彼は年齢の割には大人びてて、あと女性に間違われることもよくありますが15歳で…2人が揃うと若く見られがちだったり、年齢がわからなくなるんですよ…」

と、伊部さんは語る。

まあ確かに僕と英ちゃんが揃うと何歳かわかんないとは、まあ、思う。

「いや〜失礼。しかし、かえっていいかもしれませんよ。若くみられるのと、綺麗なことは…彼らは大人を信用しませんからねぇ…」

いや、なんで綺麗だといいの？

「やはり、かなり危険なんですか？そのストリートギャングというのは」

「相手によりけりですが、今日会うことになっているアッシュというやつがなかなかの実力者で…あっという間にこの近隣のグループをまとめ上げてしまいましてねぇ」

「それも若干17歳で」

「17歳ですか？」

「それも白人でありながら、プエルトリカンやメキシカン、黒人まで統率できるというのは並なことではないんですよ」

…白人ねぇ

『へぇ…凄いんだねアッシュって人…』

僕は、自分も白人の部類であることから興味を持つ。