夜明けと夕焼けの兄弟【リメイク版】 (ページ15)

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10年ぶりの母国と出会い:13 ページ15

主人公side

『英ちゃんに手ェ出すな…』

「そうだ！英ちゃんに手出すな…っ！」

「おいっ！」

ｶﾞｼｯ

僕が静かにそう言うと、スキップも怒った声で叫ぶが、男に止められる

「殺せ」

「え…」

『は？』

そうオーサーが告げると、英ちゃんに銃口が…

僕は攻撃を仕掛けようとしたが、アッシュに止められる

「待てよ…ったく、やなやつだなお前って」

ｶﾗﾝｯ

そう言ってアッシュは銃を捨てた

「さっすが人望の厚いボスだなぁ！！！」

ｶﾞｼｯ

「「！！？」」

オーサーがアッシュに叫び、殴り掛かろうとしていたのを、常に警戒体制だった僕が止めた

それにオーサーとアッシュは驚いた表情を見せる

『銃捨てただろ。早く英ちゃんとスキップを離せよ…やること全部外道なんだよアンタら』

「テッメェ！！！お前はなんなんだ！？アッシュの仲間にしちゃ見たことがねぇ…あそこの黒髪の仲間か？」

『へぇ…考えるオツムはあるみたいだね。でもお生憎様！お前に名乗る名前なんか無いよっ！っと！！』

ﾄﾞﾝｯ

そう言って僕はオーサーを止めたついでに僕らから距離を取るよう突き飛ばす

「…アッシュへのお礼を邪魔されたんだ覚悟できてるんだろうなぁ？…お前らこいつらを拘束して連れてけ」

「おい！！」

『は！？触んな！！』

ｶﾞｼｯ

流石の大人数には勝てず、僕らも拘束されてしまった

そして、廃工場の中へと連れられた

ﾄﾞｺﾞｯ

ﾊﾞｷｯ

「いっ…」

『った……』

アッシュはサングラスのおっさんに、僕はオーサーに殴られる

手を拘束されたんじゃあ流石に反撃はできない…なすすべなく、僕とアッシュは殴られ続ける

何やら、アッシュとおっさんが話をしているが色々と頭がいっぱいで聞き取れない

「お前は結局なんだ？スキップといた黒髪の男の仲間か？ならなぜ俺の邪魔をした？答えろよ！！なぁ！！」

ﾄﾞｶﾞｯ

『…ﾍﾟｯ』

普段なら絶対しないが、苛立ちを覚えた僕はオーサーに唾を吐いた

「ﾁｯ…クソが！！」

ﾄﾞｶﾞｯ

ﾊﾞﾀｯ

僕はもう一度殴られ地面に倒れる…体が痛い

「…アッシュから何を聞き出したいのか知らないが、アイツらの耳でも削いでやりゃ済む話だろ」

僕に飽きたのか、オーサーはおっさんに話しかける

「ﾌﾝｯ…いままで散々コケにされたんだ少しは楽しませてもらわんとなぁ！…そっちのガキも連れてこい！」

ｶﾁｬｶﾁｬ

『は？』

そう言っておっさんがベルトをｶﾁｬｶﾁｬしているところに放り投げられる…