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これが実際の試合ならばホームランだった。誰もがその球筋を追いかけて、唖然としている。如月と何度も試合をしているにも関わらず、そのスケールの大きさに圧倒されていた。
「……今、手加減しましたか？」
ダルビッシュ「そんなつもりはないけどね」
「にしてはだいぶ優しめのボールでしたねぇ。そんなんじゃ打たれますよ」
ダルビッシュ「おーズバズバ言うね」
「コソコソ言われるよりはマシじゃないですか？」
ダルビッシュ「確かに京言葉で誤魔化されるよりは良いかもね」
「……」
ダルビッシュの言葉に返事をする事なく、如月は目を伏せた。再びダルビッシュはボールを手に取り、今度は変化球で投げ始めた。
山本「なんかあの人がおると空気ピリピリしてるよな…」
高橋「そうですよね…。色々聞きたい事はあるんですけど、話しかけにくいと言うか」
山本「……話しかけたら悪い人ちゃうかもな」
高橋「でもちょっと勇気出ないです」
山本「……それは言えてる」
山田「相変わらず如月の考えてる事はよう分からんよな」
村上「ですね…。でも今回は味方ですし、頼りになる事間違いなしですよ！」
山田「…そうだとええけど」
ヒソヒソと周りは如月の話をする。本人は慣れっ子だが、同じ阪神の中野と湯浅はあまりいい気はしなかった。少なくともこの場にいる誰よりも如月の事を理解してるつもりだが、如月からしてみればそれはまだほんの僅かなのだろう。いつまで経っても内側を見せてくれない如月に、モヤモヤとした感情を抱いていた。
大谷「中野さん」
中野「？！お、大谷さん？！」
大谷「Aっていつもあーなの？」
如月を心配そうに見つめていた中野の元へいつの間にか来た大谷がそう問いかけた。隣にいた岡本も大谷を二度見して口をパクパクとしている。中野は困ったような顔で如月を見て、小さく頷いた。
中野「いつもあんな感じです。先程もすみませんでした」
大谷「え？あぁ、さっきの？別に気にする事ないよ」
中野「悪いやつじゃないんです。俺からも言っておきますね」
大谷「そんな事しなくていいって。そっか、
中野「…？」
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キョンシー(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (12月19日 8時) (
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