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岡本も村上に続き日本は三点を追加。戻ってきた村上を見つけるや否や、如月は村上の頭を軽く叩いた。
村上「わっ、如月さん！」
「…良かったな」
村上「！はい…なんとか」
「助かった、ありがとう」
村上「いえ、俺はなんにも！如月さんも投げて打って、ホント凄いです。後続の俺が繋げれなくて、いつも申し訳ないです…」
「別に俺は何もしてない」
そんな事を言う如月だったが表情は緩んでいる。恐らく本人は気付いていないんだろうな、そう考えつつ村上は小さく笑った。如月が次に声をかけたのは岡本だった。
「岡本さん」
岡本「如月さん」
「色々助かった。ありがとう」
岡本「俺は何もしてへんし」
「ホームラン打ったやろ」
岡本「そんな事言ったら如月さんも」
「お前はこれで5打点じゃん」
岡本「如月さんは投げてる。俺打ってるだけやし」
「お前は守備もしてる」
岡本「じゃあお互い様って事で」
「……」
岡本「如月さんさぁ」
＿＿野球楽しい？
不意に尋ねられたその言葉に、踵を返していた如月の足が止まった。ダルビッシュにも聞かれ、初めの頃に大谷にも楽しいと言わせる、そう宣戦布告された時を思い出す。
「…なんで」
岡本「WBC始まってから楽しそうだから。最初そんな感じせんかったけど」
「……岡本さんの想像に任せるよ」
岡本「…」
それだけ言い残し如月は後を去る。岡本はじっとその様子を見つめて、試合の風景を思い返していた。
岡本「……めっちゃ楽しそうな表情してたけどなぁ」
「伊藤」
伊藤「如月さん、お疲れ様です」
最後に訪れたのは伊藤の元。如月に代わって登板した伊藤は、点を許す事なく無失点で抑えた。伊藤に助けられた如月はその頭を雑に撫でる。
「まじ助かった」
伊藤「これでチャラですよ」
「…はいはい」
伊藤「でも一番に自分のとこ来て褒めて欲しかったです。何で先にあの二人なんですか」
「別にいいでしょ、俺の勝手」
伊藤「如月さんの後とかまじ緊張するんで。投げきった俺を褒めてください」
「メンタル強いお前でも緊張する事とかあるんだねぇ」
伊藤「ありますよ。人間ですから」
「……良い球だったよ。本当に頼りになる」
伊藤「…！ありがとうございます、如月さん」
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キョンシー(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (12月19日 8時) (
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