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会場は炎に包まれてるように熱く盛んだ。既に二人の打者を空振り三振に抑えていた。ツーアウトツーストライクの場面。三番打者は如月との対戦にどこか緊張しつつも、隠しきれない笑みを浮かべている。それは如月も同じだった。
甲斐の要求したボールを見て如月は目を細める。小さく首を横に振りそれを拒絶した。今は変化球を投げる時ではない。ストレートで十分だ。今の如月には自信があった。
ボールが投げられる。宙をきるバット。打者は悔しそうに顔を歪めつつも、如月の凄さに舌を巻いていた。三人で抑えた如月はベンチへと戻る。次は日本が攻撃の番だ。如月は三番打者として打席に立つ予定だった。
周東「なんかキレ良かったね。調子良さそう？」
「そこそこやね」
周東「……！」
「…なに」
周東「いや……A君ずっと敬語だったからさ、タメ口なのが嬉しくて」
「……周東ならいいよ」
周東「まじ？ふつーに嬉しいんだけど。ギータさんに自慢しよ」
「ンなことしなくていい」
周東「はーい、すみませんでした！」
「…ん」
周東「久々の打席だけど、意気込みはある？」
「……ホームラン打ってくる」
周東「お、ついに本気出す感じ？」
「いや本気とかじゃなくて、単純にまだ一回も打ってないから。WBCで一回は打ちたいでしょ」
周東「んふふ、そうだね。俺も期待してるよ」
てかみんなが期待してると思うし。そう付け加えて周東は微笑む。その笑みを不気味そうに見つめて、如月は靴紐をキツく縛った。
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キョンシー(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (12月19日 8時) (
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