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ダルビッシュ「A君から見て、由伸の球はどう思う?」



試合が三回に入った時、静観していた如月の隣にダルビッシュが座ってそう声をかけた。チラリと横目にダルビッシュを見て、投球する山本へ視線を戻す。悪くはない。ただ敢えて言うならば__



「真っ直ぐが少し抜けてるのが気になるくらいですかねぇ。でもそれ以外は完璧だと思います。先発投手の中では一番安定してますね」

ダルビッシュ「…!へぇ、てっきりA君の事やから、自分が一番安定してるって言うかと思ったよ」

「……言いたいですけど、悔しい事にアイツが安定してるってのが事実ですから」



山本は真っ直ぐが最後まで抜け気味だが、ヒットゾーンへ打ち返せるコースや球威の球はなかった。その後に投げるフォークで、外れた球を有効に使うのは流石と言えるだろう。

そんな事を考えていれば、ますます韓国戦での悔しさが滲み出る。たったの二回で終わってしまった自分が情けない。




大谷「俺はAも安定してたなぁって思ったけど」



そんな二人の会話に槍を入れたのは大谷だった。如月の隣に座り距離を詰める。その様子をダルビッシュは親のように見つめていた。対して如月は顔を顰め、ダルビッシュの方へと体を寄せた。



ダルビッシュ「翔平もやっぱそう思う?」

大谷「はい。やっぱり群を抜いて一番良いのはAかと」

「…そんな事ないです」

大谷「ある」

「ないです」



きっぱりと言い放つ。



「初登板の時、力が入ってました。それにフォークはいつもより変化が大きかったし、」

ダルビッシュ「でもちゃんと抑えた」



如月の言葉に被せるようにダルビッシュが口を開く。少し戸惑いの表情を浮かべつつ、如月は俯く。二人がどんなに如月を評価していても、如月自身は納得していない様子だった。





大谷「てか俺の3ラン見てた?」

「嫌になるくらい脳裏にこびりついてます」

ダルビッシュ「初回から流石だね、翔平は」

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キョンシー(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (12月19日 8時) (レス) @page3 id: 84d2022181 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:http  
作成日時:2023年12月18日 18時

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