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各々がトレーニングをしたり選手間の仲を深めたりする中、如月は一人で淡々と投球練習をしていた。腫れ物扱いを受けているがどこ吹く風といった様子の如月は、視線を感じて振り返る。
佐々木「…！」
宮城「…ぁ」
ピッタリとくっついて様子を伺っていた佐々木と宮城は、如月の視線に分かりやすく動揺した。扱いづらい如月だが、野球の腕前は誰もが認めるくらいに素晴らしい。
投手としても打者としても活躍する如月の事を気になるのは当然だった。
宮城「………あ、すみません…。如月選手の邪魔をするわけじゃなかったんですけど」
佐々木「……すみませんでした」
目が合うなり謝罪の言葉を口に出される。いかに自分の存在が異質なのか感じ取った如月は、何故か面白く感じてしまった。何も発せずいきなり口角を上げた如月に、二人は驚いて顔を見合わせる。
宮城「………怒らせちゃったかな」
佐々木「……わかんない」
怯えた二人の横を何食わぬ顔で通り過ぎながら如月は小さな欠伸をこぼした。
湯浅「Aさん」
「お、京己。どーしたのー」
湯浅「今度一緒にキャッチボール付き合ってくれませんか？」
「えー俺ぇ？」
湯浅「……Aさん、浮いてますよ。一人ぼっちのAさんなんて見てられません」
「なら京己も俺と絡まない方がいーんじゃない？俺のせいで京己も孤立しちゃうかもよぉ」
湯浅「……Aさん、俺は」
「………京己」
如月の目が細められる。威圧を感じ湯浅は眉を下げて如月を見つめ返した。
湯浅「……いえ、何でもないです。あ、でもキャッチボールは俺としてくださいね！」
「ハイハイ。お前はホントに俺の事が大好きだねぇ」
湯浅「当たり前です。Aさんの事は尊敬してますからね」
「…………物好きだね、京己は」
如月はふっと笑うと通りすがりに湯浅の頭を撫でる。雑ながらもその手付きは優しいもので、湯浅は嬉しそうに頬を緩めた。
ダルビッシュ「中々な曲者だね、A君は」
湯浅「！ダルビッシュさん……」
ダルビッシュ「A君の腕前は本物って事は俺も知っとる。まずはA君との仲を深めるところから始めようかな」
湯浅「…Aさんが失礼な態度を取ったらすみません」
ダルビッシュ「大丈夫、気にしないよ。バッティング練習行くみたいだしちょっと声かけてみるね」
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キョンシー(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (12月19日 8時) (
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