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阪神の監督である岡田は頭を悩ませていた。WBCの選手として選ばれた中野、湯浅。その中には如月の名前もあった。

如月はあの大谷のように二刀流の選手である。大谷には劣るかもしれないが投手としても打者としても良い成績を残している。唯一の欠点を挙げるならば如月の癖のある性格だった。

如月がWBCに出場する事で他の選手や監督、コーチらに迷惑をかけないかそれだけが不安な岡田は、小さなため息をつく。それと同時に扉の開く音がし、岡田の悩みの種である張本人が入ってきた。


少し明るい茶髪にピアスがついた両耳、三白眼が特徴的なその目。お世辞にも野球選手とは言い難いその見た目の男は薄ら笑いを浮かべていた。



「なんですか?話って」

岡田「……WBCの選手に選ばれたのは知っとるやろ?」

「あーハイ。それが何ですかぁ」

岡田「………くれぐれも周りに迷惑をかけないように」

「呼び出しといてそれだけですかぁ。素敵な時間の使い方ですねぇ」

岡田「……ホンマ、相変わらずやな。選ばれたことを誇りに思わないんか?」

「思ったところで、って感じっすね。どーせ俺は中継ぎくらいですよ」

岡田「打つ気はないんか?」


岡田の言葉にワザとらしく肩をすくめた如月は後ろを振り向く。その動作で耳のピアスが照明に反射して輝いた。


「まさかぁ。俺以外に二刀流はいますし、優秀な打者は揃ってますからねぇ。まぁそんな事言ったら投手もですけど」

岡田「如月。周りにどうこう言われても気にするなよ。お前はお前のやりたい野球をすれば良い」

「……えらい心配してくれますねぇ。大丈夫ですよ、監督。__世界一奪ってきますから、大人しく待っとって下さい」







中野「A!監督に失礼な事言ってないだろうな…?」

「いつ見ても拓夢は騒がしいなぁ。言ってないよ〜」

中野「うるさいわ!……みんな本気で世界一目指してるから、お前だけいつも通りだと困るんだよ」

「いきなり俺が変わっても困るでしょ」

中野「そーじゃなくて!代表に選ばれたからにはそれ相応の動きをしなくちゃいけないでしょ。特にお前は二刀流。注目されてる選手なんだからな」

「悪い意味でね」

中野「あーもう。あー言えばこー言うんだから」

「もーいい?俺そんな暇じゃないんだよねぇ」

中野「A!!!俺はお前の実力ちゃんと知ってるから!!ちゃんと本気で野球しろよ」

「……はぁーい」

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キョンシー(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (12月19日 8時) (レス) @page3 id: 84d2022181 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:http  
作成日時:2023年12月18日 18時

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