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「……何言うてんの君」
宇田川「えっ」
山崎「一周回って怖いんだけど」
宇田川「え……だってあの如月さんだから……」
「あの、っていうのはどういう意味？」
宇田川「あ…！い、いい意味ですよ！」
慌てて弁明し始める宇田川と、失礼な奴だと呟く山崎。この2人ともあまり関わることはできなかったぶん、ここで絡んでおくのが良いかもしれない。如月は残り僅かのシャンパンが入った瓶を差し出した。
「…優勝おめでとう」
山崎「わぁ！おめでとうございます！」
宇田川「……おめでとうございます」
コツンと高い音を鳴らして瓶同士で乾杯する。残りを飲み干すと、如月は瓶を放り投げた。
山崎「ほら、全然怖くないでしょ？」
宇田川「うん……でも近付くなオーラが出てた気がする」
山崎「そんな事ないよ。如月さんは甘えるのが下手くそなだけ」
山本「お前は如月さんの何を知ってるん」
宇田川「…由伸！」
山崎「そういうお前だって、如月さんの何を知ってんの」
山本「少なくとも颯一郎よりは知っとるわ。如月さんとこ行こーっと」
山崎「あ、逃げた」
宇田川「……由伸も最初如月さんのことよく分からないって言ってたのに」
きーさらーぎさーん。そんなふざけた呼び方に思わず振り返った。瓶を両手に持った山本は片方を如月に手渡す。不審がりながらも受け取り瓶を開ければ、勢いよくシャンパンが吹き出し如月の顔面に直撃した。
「……由伸てめぇ」
山本「ホントに引っかかるとは思わなかったです。そんな怒らんとってくださいよ〜」
「…まぁいいや。なんかテンション高いね」
山本「そりゃ優勝したからですよ。だって世界一ですよ？正直実感湧かないっすけど」
「そうだね」
山本「如月さんも実感湧かない感じですか？」
「……いや。もう終わりなんやって」
山本「…終わっちゃいましたね。ホント、あっという間ですよ」
「せやなぁ」
＿＿早かった。なぜ楽しい事はこんなにも早く過ぎ去ってしまうのだろうか。もどかしくて堪らない。シャンパンを一口飲み、如月は残りを山本の服の中に注いだ。
山本「つめたっ！」
「お返しだよ。ありがたく受け取りな」
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陽 - この作品は最初の方から追わせていただいていた大好きな作品です！続編とても嬉しいです！ありがとうございます！これからも応援しています！更新頑張って下さい！！ (3月26日 18時) (
レス) id: ea57203bd0 (このIDを非表示/違反報告)
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