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如月がブルペンで投球練習をしている間も試合は進んでいた。戸郷はトラウトをフォークで空振り三振に取る好スタートだったが、二死から連続四球で打者はあのターナー。ここを空振り三振で切り抜けるとガッツポーズをした。



厚澤「相変わらず調子は良さそうだね」

「俺はいつでも投げれます」



ブルペンで投球練習をしていた如月に声をかける厚澤コーチ。疲れを見せない如月の投げる球はどれも強力だった。



厚澤「いつ投げれるように準備をさせたつもりだけど、君は変わらずで安心したよ」

「……宏斗は」

厚澤「またトイレに行ったよ」


いくらなんでも緊張しすぎではないか。心中そんな事を考えつつ、如月は小さく息を吐いた。

3回、日本は走者を出したが3人で攻撃終了。4回で再びマウンドを任された戸郷は下位打線を三者凡退に抑えた。そして先頭の岡本。詰まり気味だがしっかりと押し込み、左越えのホームランを放った。



岡本「うお、如月さん」

「ナイスホームラン。昨日みたいにキャッチされなくて良かった。まぁあの打球なら大丈夫だねぇ」

岡本「いやホンマに。如月さんも昨日惜しかったよな」

「うん、まぁ。でも当たりは微妙だったし、今思えばそこまでかも」

岡本「あんな悔しそうにしといて?」

「うっさい」



こんなやり取りもあと僅かだ。今日が終われば2人は敵同士。それは岡本だけに限らない話だ。岡本の前を通り過ぎた如月はいきなり誰かに腕を掴まれた。体勢を崩しつつそちらを見れば、その正体は佐々木だった。



「…どうしたの朗希」

佐々木「Aさん。ロッテ来てください」

「何言ってんの」

佐々木「俺、Aさんともっと野球したいです」

「……無理だよ。俺は阪神だから」

佐々木「ロッテに移籍してください」

……野球をやるかも危ういのに

佐々木「え?」

「いや、なんでもない」



そろそろ正直になるべきだ。自分が一番何をしたいのか。月日が過ぎるのは一瞬だ。いつまでも悩んでいたらそのタイミングを逃してしまう。




(__決断、しなきゃなぁ)

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- この作品は最初の方から追わせていただいていた大好きな作品です!続編とても嬉しいです!ありがとうございます!これからも応援しています!更新頑張って下さい!! (3月26日 18時) (レス) id: ea57203bd0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:http  
作成日時:2024年3月25日 20時

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