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月日は流れ7月19日。オールスター当日だ。今まで性格のせいでオールスターに選ばれる事はなかったが、何故か今年は選ばれた。ファン投票では3位、そして選手間投票で1位になるという異例の事態に納得いかないのは如月本人だった。
「やっぱ意味わからんやろ……」
1人呟きながらナゴヤドームを徘徊する。初めてのオールスター、頼りになる中野たちは皆他の選手と話をしている。和やかな空間を壊すわけにもいかず、人気のないところでストレッチをする。開脚して地べたに手をついていれば、上から驚嘆の声が降ってきた。
柳田「柔らかっ！！」
「……最悪だ」
ホークス所属の柳田。これまた面倒な人に見つかってしまったと如月は顔を歪める。なんでよりによってこの人なんだ、そう心の中で呟きながら如月は顔を上げた。目を細めて見つめていれば、柳田は腰を落として如月の顔を覗き込む。
柳田「初めてやろ、オールスター」
「はい、まぁ。なんで選ばれたのか全く分かりませんが」
柳田「俺毎年Aに入れとるし」
「なんて事してくれるんですか。俺より良い人いますよ」
柳田「Aじゃないと駄目！」
「意味分かんな……」
柳田「てかどっちで出場するん？」
「投手です。中継ぎだと思います」
柳田「絶対打つから覚悟しとき」
「あー大丈夫です。ギータさんは絶対抑えるんで」
柳田「悔しいけど事実なんだよ！今年は打つからな！」
嵐のような人だ。柳田は宣戦布告すると如月の元を去って行く。やっと落ち着ける＿＿はずなく、柳田を皮切りに次々と如月の元へ選手が訪れる事になる。
ぞろぞろと大群を引き連れて先頭を歩くのはラオウこと杉本祐太郎だ。後ろにはオリックスの選手たち。山本、颯一郎はWBCでも共にしているが、残りの選手たちの関わりは少ない。特に紅林と山下はどこか緊張した様子だ。
(……俺のところにくるんじゃないよな)
嫌な予感は的中する。真っ直ぐに如月の元へ歩く杉本。圧をかけるが杉本には通用しないようだ。
杉本「A！！！」
「うっさいです。そんな大声で言わなくても聞こえます」
福也「相変わらずだね。久しぶり」
「福也さん、お久しぶりです」
頓宮「オリックスにはいつ来るん？」
「何言ってんの」
若月「バッテリー組む？」
「…若月さんならアリかもですね」
のらりくらりと会話を躱す。そんな如月に、ひょっこりと顔を出したのは山本と颯一郎だった。
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陽 - この作品は最初の方から追わせていただいていた大好きな作品です！続編とても嬉しいです！ありがとうございます！これからも応援しています！更新頑張って下さい！！ (3月26日 18時) (
レス) id: ea57203bd0 (このIDを非表示/違反報告)
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