vsオリックス ページ10
Aがメキシコの
あの体格からは想像がつかない肩の強さ、そしてコントロール力。目の前でその守備を見せつけられ、観客たちが沸かない理由がない。A自身も調子の良さに思わず舌舐めずりをしていた。
事件は程なくして起こる。レフト方向へ飛んだボールを追っていたAは、勢いをつけすぎて足元のバランスを崩した。ヤバいと心の中で思いながらもボールを追い、すんでのところでキャッチする。そして勢いよく頭からラバーフェンスへと激突した。
「A！！」
大谷が叫んでベンチから身を乗り出す。誰もが心配そうにAを見つめていた。いくらヘルメットを被っていても頭への負荷は大きいだろう。ヘルメットを抱えながら蹲るAの姿に会場はざわつきが広がる。
「え、A君大丈夫なん？」
「わかんない」
「動かへんけど」
「Aさん…」
口々に不安の言葉を出す。センターを守っていたヌートバーもAの元に駆け寄り、��大丈夫？��と口にした。
「あーいった……」
ムクリと起き上がったAにヌートバーは安堵の息を漏らす。膝をつき顔を覗き込んで再度��大丈夫？��と尋ねれば、Aはふにゃりとした笑顔で頷いた。
「��うん、大丈夫だよ��」
「��でも頭をぶつけてたよね？ホントに大丈夫かい？��」
「��俺は平気だよ、心配してくれてありがとう。たっちゃん��」
「��平気ならいいけど…��」
「��自分が想像してる以上にスピードが出て足が縺れちゃったんだ。みんなの前で盛大に転けるなんて恥ずかしいや��」
「��意外とドジなところもあるんだね��」
そんなヌートバーの揶揄いに肩を竦めながら、Aは自分が無事だとアピールをした。
スリーアウトチェンジとなり守備が交替する。ベンチへと戻って来たAの元にすぐさま大谷が駆け付けた。
「A怪我は、」
「ないよ。大丈夫」
自慢げに言うAに��そっか��とどこか乱れた様子で呟く大谷。クスリと笑いながらAは��本当に大丈夫だよ��と念押しをした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2470人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
名無しの作兵衛(プロフ) - ゆうさん» そういえば帽子でしたね💦忘れてました！ありがとうございます (4月5日 6時) (
レス) id: 8a20bca9f6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 細かいことすみません💦💦守備の時はヘルメット被らないんですよ！！細かくってごめんなさい🙇🏻♀️🙇🏻♀️ (4月5日 0時) (レス) @page11 id: b3677bafaa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
