vsオリックス ページ8
「何それ」
「えへへ…皆からサイン貰っちゃった」
「ふーん」
ロッカーに戻ったAは嬉しそうに色紙を見つめていた。荷物の整理をしていた大谷は動きを止め、Aの肩に顎を置く。もはや誰がどのサインか分からないほど埋め尽くされたそれに、大谷は顔を顰めた。
「A、それ貸して」
「なんで？」
「俺もサイン書く」
有無を言わさず色紙を強奪する。��ちょっと！��と声を荒げて色紙を奪おうとするが、身長差のせいでそれは叶う事はなかった。鼻歌混じりにサインを滑らかに書く。いつだってサインは書ける。それでも書きたいのはただの嫉妬だった。
「ねぇ返してよ…」
「俺のサインは要らないって言わないよね」
「要らないっていうか、いつでも書ける＿＿」
「俺は毎日書きたいよ。Aは俺のものです〜って世間に公開したい」
「…こわい」
大谷の言葉に少し引きながらAは諦めた。色紙を強奪された時点で大谷が簡単に返す未来が見えないからだ。どこか楽しげな大谷を放置して、Aは荷物の整理をし始めた。
「はい、返す」
大谷の声が耳元で聞こえピクリと体が反応した。振り返ろうとしたAの顔の側に、退路を遮断するように逞しい大谷の片腕が壁をつく。顔の前に差し出された色紙は先ほどよりもサインが増えていた。
「どう？俺のサイン」
「隙間いっぱいに敷き詰められてるね」
「……Aにぶつけたい感情はこんなもんじゃないよ」
��思ってる以上に深いけど��そう心の中でほくそ笑みながら、大谷は色紙を見つめるAの髪を撫でた。
「＿＿それで他の人たちにもサイン書かれちゃったの？」
「そうなんですよ。翔平と話してたら牧さんが入ってきてサイン書くって聞かなくて、次に入ってきた岡本さんに大勢さん、あと大城さんとかにも書かれちゃって」
「うん、それで？」
「………源田さんのサインもください」
「いいよ〜。A君ならいくらでも！うわ、もう書く場所ないじゃん」
大元の原因は大谷だ。至る所にAは自分が所有者ですと言いたげにサインを書いている。大谷の分かりやすい牽制に源田は苦笑しながらも、僅かな空白にサインを書いた。
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名無しの作兵衛(プロフ) - ゆうさん» そういえば帽子でしたね💦忘れてました！ありがとうございます (4月5日 6時) (
レス) id: 8a20bca9f6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 細かいことすみません💦💦守備の時はヘルメット被らないんですよ！！細かくってごめんなさい🙇🏻♀️🙇🏻♀️ (4月5日 0時) (レス) @page11 id: b3677bafaa (このIDを非表示/違反報告)
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