vs阪神 ページ3
打撃練習を終えたAはそのまま逃げるように打席を後にした。熱気が冷める気配のない球場は暑すぎる。そそくさとベンチへ向かうAを追いかけるように大谷は後をついて行き、そのまま腰に手を回した。
「この様子ならAは大丈夫そうだね」
「大丈夫じゃないよ…！今も緊張してる…。それにまだ打ち解けてない人とかもいるし…」
「Aと話したい人いっぱいいるでしょ」
「……俺より翔平じゃない？」
「Aもです！ほら、行くよ」
エンゼルスでの定位置と同じ隅に逃げようとするAを引っ張る。その様子を羨ましい目で見つめる選手たちは大勢いた。
「はい、Aはここ」
「やだ」
ベンチに座った大谷は自らの膝を叩き座るように促す。キッパリと断り踵を返そうとするAだが、呆気なく手を掴まれて無理やり座る形になった。大谷の魔の手から逃げようと踠くAも、遂にはげんなりとした様子で動きを止めた。
「A君と翔平は兄弟みたいだな」
苦笑いしながら側に居た近藤が口を開けば、両者は全く異なる表情を浮かべた。
「本当ですか？なら俺がお兄ちゃんだね」
「本気で言ってますか近藤さん！こんな……こんな兄なんて……」
「どういう意味？？」
「いや……そのまんまです……」
Aの頬を掴んで強制的に自分の方へと顔を向けさせる。圧を感じつつもモゴモゴと口を動かすAは、チラリと近藤を見た。
「……まぁ翔平、そのくらいにしとけよー？」
「えー、何でですか」
「皆が嫉妬する」
「良くないですか別に。俺のAなんで」
「いやいや、普通に俺らもA君と絡みたいし。てか翔平のじゃないし」
「お、俺も近藤さんたちともっと話したい…！」
��ほら��と言いたげに澄まし顔で大谷を見下ろす近藤に対し、大谷はAを抱き締める力をより一層強くした。それほどまでにAに対する愛情は強いのだ。
「……合流する前はあんなに帰りたいとかほざいてた癖に」
「え？」
「しょ、翔平！」
沈黙が訪れる。優しいはずの近藤の笑顔が、次第に黒くなってきた。
「……よし翔平。そのままA君を逃すなよ」
「はぁーい」
その後、大谷の膝の上で抱き締められながら近藤に詰問されるAの姿が暫く話題になった。
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名無しの作兵衛(プロフ) - ゆうさん» そういえば帽子でしたね💦忘れてました！ありがとうございます (4月5日 6時) (
レス) id: 8a20bca9f6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 細かいことすみません💦💦守備の時はヘルメット被らないんですよ！！細かくってごめんなさい🙇🏻♀️🙇🏻♀️ (4月5日 0時) (レス) @page11 id: b3677bafaa (このIDを非表示/違反報告)
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