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「ねぇ、例えばさ、俺が居なくなったとするじゃん」
「は?なに、居なくなるの。」
「いや、例えばだって」

この映画みたいにさ、と続けたところで裕翔はビールを呷った。
ゾンビ、アメコミ、ホラー、恋愛ものと続き、最後に選んだ作品がこれだ。

親友が突然姿を消し、その親友を探し続ける青年の話。

「裕翔が、居なくなったら。」
「そうそう、これは最後見つかったけど。」
「うん。」
「見つからないくらい、遠いとこに行ったらどうする?」

裕翔が居なくなったら、見つかるまで探す。

「死んでも探す。」
「あはは、」
「え?何、結局なんなの?」
「いや?とくに、何でもないんだけど」

すくっと立ち上がり、空になった二人分の缶を手にキッチンへ。少し伸びた髪が目元にまとわりついて、表情が読めない。

「多分俺も、死んでも探すと思う」
「裕翔…?」

異様な雰囲気に、身体が反応した。
鳥肌が立ち、額に汗をかいた。

「…なーんてね」
「はい?」

冗談だよ、とにこにこと笑ういつも通りの裕翔。
DVDプレイヤーからディスクを取り出し、次は何を見ようか、と2枚ほどのディスクをこちらに向ける。

「えっと、じゃあこっちかな。」
「よし、これ見てきゅんきゅんしよ〜」

俺が選んだのは恋愛ものの映画で、余命幾場もない男の子に恋をした女の子の話。

「こんな恋してみてー」
「…。」

どうしても、さっきの裕翔が忘れなくて、映画を見るその横顔はいつも通りのものだけど、裕翔が分からなくなるのははじめてで。

「どうしたの?さっきの怒ってる?」
「…え?あ、んーん、ぼーっとしてただけ。」
「そっかぁ」

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匿名 - 受験生がんばれ! (2019年6月15日 15時) (レス) id: 4ed895b44d (このIDを非表示/違反報告)
李弥(プロフ) - JUMPLOVEさん» ありがとうございます…!!頑張りますm(*_ _)m (2019年3月14日 11時) (レス) id: 8afa434797 (このIDを非表示/違反報告)
JUMPLOVE - ゆとやまの日常萌えます、、!!!応援してますので、更新頑張ってください!!! (2019年3月14日 4時) (レス) id: f4e667ae46 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:李弥 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php  
作成日時:2019年3月12日 22時

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