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→※Broken tableware※← ページ16

(大貴side)


数日前、オムライスが乗っていた白いお皿が、足元に散らばっている。
だが、そんな事気にも留めず、テレビに釘付けになった。

小さなテレビでは、ニュースが流れていて、女性アナウンサーが淡々とそのニュースを伝えていた。


『…男性はこのマンションに住む、』


キーーーン、と耳鳴りがした。
テレビの前まで行くと、映像が切り替わり、薄ピンクの服を着たアナウンサーから、見覚えのある建物が映し出された。


『ーーの両面を視野に捜査すると…』


足が濡れているのか、ぬるっとしている。
もしかしたら、割れた皿の破片で切ったのかもしれない。

そんな事、どうでも良かった。



「帰さなきゃ、よかった、」





部屋には食べかけのコンビニスイーツが2つ、お酒の缶も2つ(空き缶複数)仲良く並んでいて、スプーンも2つ転がっていたらしい。



それは、随分あとに聞いた話。

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