4話 ページ6
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隠が運転する車の中で、狛治さんの手作りサンドウィッチを食べる。
うん、相変わらず美味い。
『(...前世では絶対ありえない光景だったなぁ...)』
＿＿＿彼らは前世、鬼だった。
黒死牟さんは上弦の壱。狛治さんは上弦の参。
他にも上弦の弐、童磨や上弦の陸の謝花兄妹。上弦の肆の鳴女さんや半天狗、上弦の伍の玉壺、下弦の伍の累。
鞠鬼と矢印鬼の2人組やら鼓鬼の響凱など。
沢山の鬼がいた。
彼らは前世鬼殺隊に仇なす鬼だったが、今世にて償いたいと自ら鬼殺隊本拠地まで赴いて来た時は驚いた。
私以外の柱や最終決戦で生き残って戦った仲間達は全員前世のことを覚えてなかったものだから、鬼たちも覚えてないものだと思ってたし...。
それにまさかの鬼舞辻無惨まで頭を下げるとは思わなんだ。
びっくりして顔黄色くなっちゃったよ。
＿＿＿＿でも、その時の彼らの目は嘘はついていなかった。
『...だからかなあ...』
こんなに絆されてきてんのは。
鬼なんて大嫌いだし、憎たらしいし、消えて欲しい。
もちろん彼らのしてきた所業を赦してないし、これからも赦すつもりはない。
だけど最近。彼らのことを鬼とは思えない。いや、鬼じゃないんだけど。
ちゃんとした、"1人の人間"であると思える。
『はあ...』
「伽柱様、どうされたんですか？」
運転席にいる隠が問いかけてくる。
『ああ、いや...。
前と比べれば自分も大分平和ボケしてきたな、と...。』
「ふふ、確かにそうですね。」
『えっ、やっぱり？？？』
「ふふ、でも私は悪いことだとは思いませんよ。」
『？？』
「＿＿貴方は、前よりいい顔で笑ってらっしゃる。」
『！！』
「あの元鬼達のお陰だと思えば少し複雑ですが、貴方様が少しでも肩の力を抜くことが出来ているのであれば、私にとってこれ以上喜ばしいことはありません。」
『...』
「...」
『...』
「と、伽柱様...あの...？」
『...う"ううう"う"お"前良い奴だな"ぁぁぁ"あ"』
「えっっ泣...っ！？」
『う"お"おおお"おおお"お"おおおおお"お"わだじ任務がんばるよォ......』
「が、頑張ってください...ってじゃなくて鼻水噛んでくださいよ！！」
『う"うう"うう"う"う"うう"うう"うううう"！！』
「伽柱様〜〜〜！！！！」
(車はびちゃびちゃ)
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ルヤン - 作者さん、杖より先に蹴りが出る系魔法使いのパスワードを教えてくれませんか！ (2022年11月30日 11時) (
レス) @page3 id: 3ea84b7f36 (このIDを非表示/違反報告)
3センチのヒラメ - 続き待ってます！！ (2022年8月20日 23時) (レス) @page43 id: 2437250cc3 (このIDを非表示/違反報告)
青折り紙 - いっぱいちゅき（はーと）毎回腹よじれるくらい笑ってしまう…こんな話待ってました!! (2022年1月6日 11時) (レス) id: 157c6e138f (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 面白すぎるぅ！続き待ってます！ (2021年12月20日 17時) (レス) @page43 id: ff535d7292 (このIDを非表示/違反報告)
yuikus - 続き待ってます！ (2021年12月6日 14時) (レス) @page43 id: af10224484 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おいしいくじら
| 作成日時：2020年5月11日 16時
