【鬼滅の刃】継子を探していただけなのに【名探偵コナン】 (ページ47)

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46話ページ47

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なんだろうか。諸伏の顔が先程よりも曇った気がする。他から見ればいつも通りの表情だが、人の感情の機微に聡い彼女にはよくわかるのだ。

『諸伏さん？』

「.........その男性とは、どういったご関係で...？」

『なんでそんなことを』

よくわからない質問だ。しかしこの言葉に諸伏がピクっと肩を跳ねさせるが、黙りこくったまま引く様子が無いのを見かねてAは口を開いた。

『まあ...幼なじみですよ』

「幼なじみ...恋人では？」

『恋人？ないない』

何を言っているんだこの人は。Aは手を振って無い無いと否定する。彼とは幼なじみであり特段仲のいい方ではあるが、決して恋仲だとかそういう訳では無い。そもそもあいつ甘露寺にゾッコンだしな。Aはこの場にいない2人を思い浮かべてははんと半目で笑った。そんな彼女の様子に、思っていた以上に体に入っていた力が抜け、漸く安心する諸伏。

「そうですか。...よかった」

『？』

何が良かったのかは全く分からないが、まあ解決したならそれでいいだろう。誤解も解けた(？)ことで、解散の雰囲気になる。

「幻中さんの今夜の宿はここから少し歩くのですよね。」

『はい』

「途中までご一緒してもよろしいでしょうか？」

『構いませんよ』

Aが頷くと、諸伏は嬉しそうにはにかんで歩き出す。2人並んで夜の山道を歩く姿は、それこそ恋人のように見えたと後に残された現場の刑事達は言った。

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「幻中さん、もしよろしければ...」

『これは...』

「私のアドレスです。もし気が向いたら連絡していただけませんか。」

別れ際、キュッと手に握らせてきたのは彼のアドレスが書かれたメモ。真剣な顔をしてそれを彼女の手に握らせて、じっと目を見つめた。オーケーを待っているのだ。

『...わかりました。』

「！ありがとうございます！連絡、
お待ちしておりますね。」

『はい』

花が咲いたように笑った彼。眩しいな、なんて思いながら彼女はスマホをしまった。

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