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4話 ページ5

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____つんつん



「ん...」



____つんつんつんつん



「んん...?」



____つんつんつんつんつんつんつんつ



「っ何っ!?」

「やめたれや」



キュラソーはせっかく心地の良い微睡みの中にいたのに、何故かめちゃくちゃ頬をえぐってくるつんのこに飛び起きざるを得なかった。
飛び起きて視界に入ったのは、芸術作品だと言われても納得してしまいそうな程の美顔。一瞬それに刮目するも、瞬時に現状を把握して部屋の隅まで飛び退いた。よく見れば死んだはずのアイリッシュらしき男もいるではないか。一体何がどうなっているんだ。そもそも自分は確かにあのクレーン車の中で押しつぶされて死んだはずだと言うのに。


「あなた達...誰?一体何の目的で私を助けたのかしら。」

「落ち着けキュラソー。」

「やっぱり、貴方はアイリッシュなのね。」


キュラソーの警戒の色がグッと濃くなる。アイリッシュはほら見ろ面倒臭ぇ...と頭をポリポリかいた。
キュラソーはアイリッシュの存在を視界の端に入れながらも、ぽかんとコチラを見ているAに向き直った。


「組織の差し金?残念だけれど私は...」

『やっぱりオッドアイだ』

「は?」

「......」

『綺麗。もっとよく見せて』

「ちょ、貴方何を...っ!」


音もなくサッと近づき目をのぞき込むAに、キュラソーはタジタジと後ずさる。アイリッシュは相変わらずのマイペースさに後ろで呆れている。


『チラッと見えた時にもしかしてって思ってたけど...やっぱりオッドアイだった』

「貴方、なんのつもり!?離れ...っ」

『____かわいい』

「っ...」


まるで宝物を見つけたかのように、愛おしげに瞳を細めて笑うその姿に、思わずキュラソーは毒気を抜かれて呆然としてしまった。

あまりにもその瞳に嘘がないから。
あまりにも慈しむような表情が眩しいから。
あまりにも、かわいいと笑うその顔が美しいから。


キュラソーは、前の自分が見たら呆れ返るほどに、警戒心も懐疑心も忘れてその顔に見蕩れてしまったのだ。




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はる - やば、めっちゃ最高…!!ゆっくりでいいので更新待ってます‼ (3月23日 14時) (レス) @page41 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おいしいくじら | 作成日時:2024年3月1日 16時

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