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32話 ページ33

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『冨岡と不死川は?』

「あの二人はまだ来ていない」

「うむ!2人とも任務が長引いて遅れているようだ!しかしもう半刻もしない内に2人とも到着するだろう!」

『そう』


自分で聞いてきたくせにさほど興味が無さそうなA。しかしこれが彼女の通常運転なので今更気にするものはいない。ほけっとし出すAに近づく時透。


「幻中さん」

『ん?どうしたの』

「いつ僕のこと継子にしてくれるの?」

「「「ぶっっ」」」

『もう柱じゃん』


トンデモ発言をかます時透に思わず吹き出す周囲。そして冷静に突っ込むA。そう、お前はもう柱だろうが。一体何を言っているんだ。


「いやだ。僕幻中さんの継子になる。」

『継子は欲しいけど柱から攫う程見境がない訳では無い』

「じゃあ僕柱辞めるから継子にして」

『何言ってんだ』

「よもや...」

「時透の顔のマジ具合すげえ」

「もうめちゃくちゃ」

「(強引な時透君も困惑してるAちゃんも素敵だわ!)」


さすがのバグ発言にAは困惑している。お前はどちらかというと継子を取る側の人間だろう。誰かこの茶番を止めてくれ頼むから、と思いながらお館様を待つ昼下がりであった。








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『あ、冨岡きた』

「...」

「よっ!久しぶりだな冨岡。相変わらずしけた面してんなあ。」

「冨岡!君も息災か!よかった!!」


5分もしないうちに水柱 冨岡が到着した。相変わらずの無表情である。Aが言えたことでは無いが。彼はAに無言で近づいていく。


「...息災か」

『うん元気』

「そうか」


訪れる無言。


「今度狭霧山に来るといい」

「話の飛び方えぐくねぇ?」

『ああ、真菰と錆兎元気?』

「そんでコイツはなんで着いて行けるの?」


お前たちのコミュニケーション怖いんだけど。傍で勝手に聞いていた宇髄は身震いした。Aは脊髄で会話ができるタイプの人間なので、突拍子の無い冨岡の話題転換(本人は繋がっているつもりでいる)についていけるのだ。だから変人にも好かれやすい。






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はる - やば、めっちゃ最高…!!ゆっくりでいいので更新待ってます‼ (3月23日 14時) (レス) @page41 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おいしいくじら | 作成日時:2024年3月1日 16時

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