【鬼滅の刃】継子を探していただけなのに【名探偵コナン】 (ページ32)

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31話ページ32

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そして程なくして少年探偵団と別れたA。その足で公共交通機関を乗り継いで産屋敷邸へ向かう。
揺れる電車の中、先程渡されたあの電話番号をどうしようかと考えながら。とりあえず獪岳に連絡してみたら、"捨てろ"の一喝。でも人の個人情報を外で捨てるのも忍びない。帰ったらそっと破棄しようと考えた。

「古柱様！お勤めご苦労様です！」

『あ、こんにちは。今日はよろしくお願いします。』

「はい！おまかせください！」

そんなこんなで考え事をしていたら目的地に着いたようだった。山中の寂れた駅の前でAは隠の女性に背負われ、目隠しをして産屋敷邸まで運んでもらう。鬼に住処を知られない為とはいえ、やっぱり古風なやり方だなあなんて考え事をしながら。

「古柱様、到着致しました！」

『あ、もう着いたの。ありがとうございました。』

隠って足速いんだなあなんてのほほんと考えながら目隠しを取ると、そこには見慣れた産屋敷邸が。隠に改めて礼を告げ、彼女は屋敷の中へ足を踏み入れる。

『...。』

するとそこには既にほとんど揃っている柱の面々が。まだ到着していないのは、水柱の冨岡と風柱の不死川だけである。
ちょっとゆっくりし過ぎたかな、なんて考えながら庭へ足をすすめる。彼女が到着したことに気がついたほかの柱達は、わらわらと集まってくる。

「よお幻中！相変わらずド派手な顔してんな！」

「うむ！息災だったかA！」

「キャーッ！Aちゃん久しぶり！あのねあのね、お話したいことが沢山あるのよぉ！」

「こんにちは。幻中さん。」

「南無阿弥陀仏...変わらぬ様子で安心した...」

「A、貴様はいつもいつも何故こうギリギリの時間にやって来るのだ。時間には余裕を持って行動しろとこれ程言っても理解できないのか、もしもお館様をおまたせすることになったらどうするつもりだ遅れた時間はどう責任をとるつもりだ…ec」

「伊黒さん、柱合会議の前に幻中さんと話したいからこう言ってるんだよ」

「時透！！」

『あ、うん。みんな久しぶり。』

少しばかり元気すぎやしないかい。Aは勢いに押されながら挨拶を返した。柱が集まると圧が凄いのだ。ひとりひとり来て欲しい。

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