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30話 ページ31

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「やはりお嫌でしたか...?」

『いや別に...』


ここに灰原が居たのなら、お釣りを渡すと同時にどさくさに紛れて握った手を叩き落としてボールペンで刺していたところだろう。生憎彼女たちは先に外で待っているため安室はある意味命拾いをした。

一方A、コイツ何企んでんだろと軽く考えながらも実害はまだ無さそうだから放置でいいかと結論を出していた。


「ありがとうございます...!僕、再来週楽しみにしてますね。」

『はあ』


常連の女子高生たちが見たらぶっ倒れる程の蕩けた笑顔。全く通じていなさそうなAに内心焦りながらも、安室はレシートとお釣りをしっかり彼女に握らせてニッコリと笑っていた。


『じゃあご馳走様でした』

「ありがとうございましたー!」


梓と安室の元気な声を背に、Aは店を後にした。面倒なことにならないといいけど...と一抹の不安を抱えながら。


『...んあ?』


レシートは要らないから適当にどこかで捨てようと思い手元を改めて見ると、そこには電話番号らしきものが。恐らく安室だろう。Aは一体なんなんだと戦々恐々としながら捨てる訳にもいかないそれを財布の中にしまった。連絡するかどうかは獪岳に決めてもらおう。困った時は獪岳だ。


「お姉さんはこれからどうするの?」

『これからお仕事に行くよ』

「えー!じゃあもうここでバイバイ?」

『そうだね。バイバイだね。』

「せっかく久しぶりに会えたのに…寂しいです」

『またすぐ会えるよ』

「ほんと!?」

『うん。』


Aはそう言って去ろうとするが、遊びに行くのに連絡手段がないのは如何なものかと子供達と急いで連絡先を交換した。


「やったー!」

「姉ちゃんの連絡先ゲットだぜ!」

「また連絡しますね!」


子供たちはこれ以上ないほどに大喜びしていた。3人ほど態度には出ないが、コナンと灰原も内心狂喜乱舞の嵐が舞っていたことをここに記しておこう。




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はる - やば、めっちゃ最高…!!ゆっくりでいいので更新待ってます‼ (3月23日 14時) (レス) @page41 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おいしいくじら | 作成日時:2024年3月1日 16時

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