【鬼滅の刃】継子を探していただけなのに【名探偵コナン】

22話 ページ23

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その夜の帰り道、キュラソーは心を決めた。


「...貴方の継子になるわ」

『え』


自分から言い出したことだと言うのに、ほけっと目を丸めるA。


「やっぱり私じゃ役不足かしら？」

『えっ違うそんなことない。えっいいの？』

「ええ。...元々捨てるつもりだった命を貴方が拾ったのよ。だから...貴方に預けるわ。」


この任務が終わる頃にはもう粗方心は決まっていた。そして最後の決定打は、遺族達に真摯に頭を下げるAの姿だった。彼女は人の心を深く考えている。弱きを助け強きをくじく。キュラソーが救われたあの子供たちの様に、彼女は真っ直ぐな光だった。


「...」


自分も光になりたいと思った。あんなものを見せられてしまっては、そう願わずにはいられなかったのだ。


「...改めて、私を助けてくれてありがとう。これからよろしくね。＿＿＿先生。」

『ふふ、なんかムズムズする。...うん。こちらこそよろしくね。』










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「な、言ったろ？」


アイリッシュが何故か得意げにキュラソーを見る。彼女はなんとなくそれが癪に触ったが、言った通りになってしまったのも事実だ。仕方なく、不本意そうに頷いた。


「貴方に言われた通りになったのはとても癪だけれど、...そうね。よくわかったわ。」

「おいコラ俺の方が先輩だぞ」

「あら、組織にいた頃は私が上司だったのよ」

「今はちげえだろうが。」

「...そうね」


憑き物が取れたかのように、キュラソーはカラリと笑った。そう。今はもう組織のキュラソー、ラムの腹心ではない。彼女の...幻中Aの継子なのだ。


『アイリッシュー...ボタン取れた』

「獪岳にやってもらえ」

『いない』

「はあ...」


しかしまあ、任務の時と普段とでは信じられないほどのギャップがあるものだ。しかしそれがまた彼女が人を惹きつける魅力なのだろうと、キュラソーは笑った。



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