【鬼滅の刃】継子を探していただけなのに【名探偵コナン】 (ページ21)

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20話ページ21

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Aがそろそろ隠が到着する頃だと玄関まで迎えに行くので、他3人もそれに倣って後ろを着いていく。

「おいA、この後暇か？」

『なんで？』

「飲み行こうよ」

『行きたいけど家にごはんある』

今日は非番のアイリッシュが作ってくれているはずだ。Aはわりとアイリッシュの作る男飯が好きなので、丁重に2人の誘いを断った。

「ちぇっ、久しぶりにゆっくり会えると思ったのに」

「今度いつ空いてんのか教えろよ」

『わからん』

柱はこう見えて多忙なのである。溜まり始めた報告書もあるし、蝶屋敷に顔を出さなきゃいけない用もある。お館様の問診の準備もしなければならない。Aは帰ったら何から手をつけるかぐるぐる頭の中で考えながら、玄関の扉を開けた。

「あ、古柱様！お勤めご苦労様です！」

『ご苦労様です。よろしくお願いします。』

「はい！お任せ下さい！」

扉の先に隠の面々。彼らも丁度扉を開けようとしていたところだった。
Aにお願いしますと言われ、嬉しそうに返事をする。古柱は下っ端隊士や隠達に人気なのだ。なぜなら他の柱よりフレンドリーで優しいし、礼儀正しいし。たまに事後処理手伝ってくれるし。悲しきかな同僚や身内にはわがまま放題の猫かぶりであるが。

「お前敬語使えたんだな」

『うん』

「嫌味が通じない...」

グダグダとだべりながら人混みの中を歩いていく。すると、隠達の人混みを抜けた先に捜査一課の面々。

「幻中さん、お勤めご苦労様です。」

『目暮さん。ご苦労様です。市民の避難誘導ありがとうございました。』

「いえ！あなた方の仕事に比べればこれくらいなんてことないですよ。」

『そんなことありませんよ。いつも助かってます。』

これは本心だ。彼らのおかげでいつも心置き無く戦えているのだから。その言葉に少し照れくさそうに笑う捜査一課の刑事達。彼女は捜査一課でも人気なのである。高木なんかはキラキラとした目でAを見つめている。

『それと、鈴川建設の鬼との癒着の証拠資料です。』

Aから差し出されたUSB。目暮は真剣な表情でそれを受け取る。

「...はい、こちらで丁重にお預かりさせていただきます。」

『よろしくお願いします』

ぺこりと頭を下げたAに、捜査一課の刑事達はビシッと敬礼する。キッチリとしたAの様子に、俺らの時と態度違いすぎだろ...と松田萩原は遠い目をしていた。

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