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1話 ページ1

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月を背にしたその人は、まるで失望したかのように目を細めた。そして小さく口を開いたかと思うと...




『____...嗚呼、貴方じゃない。』



心底興醒めだというふうに、捨てるようにそう言い放った。

その言葉に心臓が氷ついたように冷えきっていく。たった今助けられた命が、その言葉に刺し殺されたような。
背を向けて去っていく彼女に待ってくれと呼び止めるも、此方にはもう一瞥も寄越さずに立ち去ってしまった。

心臓が冷たい。全身が抉られたように痛い。頭がキーンと鳴っている。



...俺は、その日人生で一番の絶望を味わったのだ。









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はる - やば、めっちゃ最高…!!ゆっくりでいいので更新待ってます‼ (3月23日 14時) (レス) @page41 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おいしいくじら | 作成日時:2024年3月1日 16時

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