〃 ページ35
·
＿＿＿コンコン
その日の夜、監督生は早速教師に許可を取ろうと担任であるクルーウェルの自室へと訪れていた。
クルーウェル「入れ」
『失礼、します...』
クルーウェル「監督生か？」
クルーウェルは尋ねてきた人物が意外だったからか、目をぱちぱちと瞬かせている。
『あの、少し相談があって...』
クルーウェル「ふむ、まあ座れ。」
監督生は勧められたソファに腰を下ろす。
差し出されたミルクティーを大人しく口に含み、コクリと飲み込む。
そんな監督生の様子をみてクルーウェルは口を開く。
クルーウェル「それで？相談事とは？」
『あ、えっと...』
監督生の口から告げられた同職員のトレインの結婚記念日を祝いたいという言葉に、クルーウェルは目をぱちぱちと瞬かせる。
それも仕方の無いことだろう。
監督生やエペル・フェルミエはまだわかるが、どう転んでも問題児としか言いようのないエース・トラッポラやデュース・スペードまでもがその策に賛同するとは思ってもいなかったのだ。
クルーウェル「...なるほどな。いいじゃないか、許可を出そう。
クロウリーには俺から伝えておこう。」
『！...ありがとうございます。』
だがしかし、彼もまた基本は面白いことが大好きなヴィランなもので。
仔犬が用意した面白そうな企画にひとつ乗ってあげることにしたのである。
監督生はお礼を言ってぺこりと頭を下げた。
監督生が腰を上げて部屋から退出しようとすると、クルーウェルは監督生を呼び止める。
クルーウェル「それから仔犬」
『...？』
クルーウェル「夜分に男の部屋を尋ねるものじゃないぞ。
＿＿＿＿こういうことだって、起こるからな。」
ドン。そんな質素な音を立てて監督生を壁際に追い詰めたクルーウェル。
...まあ、いわゆる壁ドンというものである。
『...？？？？？』
監督生はまさか自分がそんな対象になるとは到底思っていなかったが、とりあえずぺこりと頭を下げて今度こそ退出していった。
パタン。
監督生が出ていった後、クルーウェルは片手で顔を覆ってズルズルとしゃがみこむ。
クルーウェル「...badgirl...危うく理性が切れるところだった。」
＿＿＿お風呂上がりの監督生の姿は、三十路を迎えた教師にもクるものがあったらしい。
(理性)
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ルヤン - あの、杖より先に脚が出る系魔法使いのパスワードって何ですか？ (2023年1月26日 20時) (
レス) id: 42d6a2c711 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ - 一気見しました〜！イグニに親近感しか沸きません…(オタク) (2021年5月16日 0時) (レス) id: d04a74515a (このIDを非表示/違反報告)
Maple - うわぁ、夜明けの本音のお話だけシリアスになってる。。。え、監督生ちゃん病気だったんだ。。。聞き耳を立てていた生徒がだれなのか気になります！ (2021年3月11日 4時) (レス) id: 0baa0f9de6 (このIDを非表示/違反報告)
零夜(プロフ) - すれ違い通信wwww◯DSのアレっすかww (2020年12月22日 11時) (レス) id: be63cd896a (このIDを非表示/違反報告)
いぶき@ジャミル強火担 - おいしいくじらさん» いえいえ！！知らなかったら……と思っただけですので……私自身は気にしませんので大丈夫です(*^^*) (2020年10月22日 20時) (レス) id: b9c0dcb28b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おいしいくじら
| 作成日時：2020年7月25日 4時
