春夏秋冬 (ページ4)

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猫には，こたつ。ページ4

……side
もう夕方なのに、中々こたつから出てこない
俺の猫。
やっと出てきたかと思えば
胡座をかいている俺の足元に
見慣れた黒髪……触ってしまう。
彼は怒る。
あまり触られるのは得意ではないからだ。
すると，外では雪が降って来た
珍しく興味を示す猫……彼。
彼は、身震いしながらまたこたつに入る。
夕食は、シチューだ。
鍋ごと台の上にフランスパンを切って
チーズも,
ロウソクに火をつけて、
こたつから彼という猫を出して
「「いただきます」」
2人で言う。
食べ終えて、後片付け
外を見ている彼。「雪凄いよ」
「本当だ」外は猛吹雪。
そして……
昼間に彼と作った，ケーキを出して
ナイフとお皿を台の上に…
彼と作った
チョコレートケーキは特別だ。
少し明るかった空も真っ暗でもう
7時56分
すると，彼は優しい声で
俺の名前を呼ぶ。振り返れば
君は，「愛しています」
そう言って俺にキスをした。
少し小さくて、明々としている,ツリーの前で
揺らぐ、｢クリスマスローズ｣。
忘れん坊の君，俺は忘れない。
最高のクリスマスプレゼント。