レイブンクローにはやたら物騒な蝶がいる【親世代】

16話 ページ18

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『...落ち着きましたか？』


「ズビッ...あぁ...」


「無理はしないでね？」


「あぁ...」




すまない、と小さくくぐもった声で謝るスネイプ。
しのぶ達は気にするなと首を横に振った。


やっと落ち着いた様子のスネイプにリリーが問いかける。







「セブ、どうして急に泣き出したの？また誰かに何か言われたの？」


『あらあら、それは穏やかではありませんね。』


「シノブ、リリー...」







心配そうに見つめる彼女達に、スネイプはポツリポツリと語り出す。








「...寮の、先輩がいるんだ。
その、うちはスリザリンだから、その...」


『...私達と一緒に居たことに対して、何か言われたとか？』


「...！え、と、その...」


『なるほど、理解しました。』








しのぶはなるほどと納得した。


昨日自分達は寮が離れても友人でいると話したはずなのに何故あそこまで思い詰めた顔をしていたのか。

それは第三者のくだらない介入のせいであった。






「ひどいわっ！なんてこと言うの！」



リリーは眉を釣り上げてプリプリと怒り出す。




「セブ！そんなこと気にしなくていいわ、スリザリンだろうがグリフィンドールだろうが私達は友達よ！」


「っリリ...」







「＿＿＿＿おやおやMｒ.スネイプ。早速忠告を忘れてオトモダチごっこかい？」












突如としてスネイプの言葉を遮って現れたのは、深緑のローブに身を包んだスリザリンの面々だった。












(スリザリン)

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