レイブンクローにはやたら物騒な蝶がいる【親世代】

12話 ページ14

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「私、ドキドキするわ...！」


「...僕も...」







ホグワーツ大広間の中で。

しのぶ達3人組は、組み分けを目前に控えていた。


大行列の真ん中に並ぶ彼女達は、ドキドキと高鳴る胸を抑えて笑いあっていた。







『リリーはどこの寮に入りたいんでしたっけ？』





列車の中では聞きそびれてしまいましたよね、としのぶがリリーに問う。

スネイプはその言葉にリリーの方をじっと見つめる。

...もし、もしスリザリンは嫌だと言われてしまったらどうしよう。



そんな不安な気持ちが、顔に滲み出ていた。









「あら、私？私はどこでもいいわよ。」


「へ...」





スネイプの不安をかき消すように、リリーはあっけらかんと言い放つ。

しのぶはそんなリリーの返答を聞いて、あら、私と同じですね。と笑った。








「だって私は昨日までは魔法界に足を踏み入れたことすらなかったんだもの。
どこがどんな寮かも私は知らないわ。だから正直に言ってしまえばどこでもいいわ。

...でも、そうね。強いて言うなら、セブともシノブとも同じ寮がいいわ。」





照れくさそうに笑うリリーに、しのぶは確かにお2人と同じ寮なら楽しそうですね、と笑う。

スネイプはそんなリリーの言葉に、ホッと胸を撫で下ろした。



...自分も、この2人と一緒の寮なら嬉しいな。
リリーはもちろん、シノブのことも。まあ...仲良くしてやらないこともない、かな。









そんなポカポカとした気持ちが、胸のうちにジワリと広がったのである。















(大広間にて)

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