西島くんの彼女3 ページ4
「え? そんなことで好きになったの?」って親友の宇野実彩子ちゃんには言われたんけど、キッカケなんて意外とみんな簡単な事じゃないかな?
それからというもの、暇さえあれば西島くんに愛を伝えてきた。
ストレートに「好きです」と伝えても、返ってくるのは決まって「あっそ」だし、ならば、と「西島くん色に染めてください」って思い切り変化球を投げてみても「……」と、フルシカトの刑に処されるのがオチだったけど。もうさ?
「面倒くさい」とか「うるさい」なんて、西島くんにとってはきっと挨拶みたいなものだろう!と自分に言い聞かせて、日々ツレない西島くんを追いかけてきた私。
宇野ちゃん曰く「西島くんは冷たすぎる」らしいけど、私はそうは思わない。
だって、現に優しい西島くんをたくさん知っているもん!
たとえば、放課後のサッカー部に西島くんの応援に行くと、「また来たかよ」なんて呆れ顔しながらも「来るな」とは言わないし、ちょっとした休憩の時間を使って「暗くなん前に帰れよ?」って決まって心配してくれる……!
ボールを追いかける西島くんの背中がすごく好き。真剣な横顔はもっと好き。
あぁ……この際、サッカーボールになりたいよ。それに、調理実習でたまたま西島くんと同じ班になれたことが嬉しすぎて浮かれた私が、包丁でザックリ指を切っちゃった時だってね?「ったく、バカ!」って怒鳴りながらも「見せて?」って、最後は優しく手当てしてくれた。
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、 - 実在する人物やキャラを扱う二次創作になりますのでオリジナルフラグお外し下さい (2018年1月14日 19時) (レス) id: aab0294e70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:麻衣 | 作成日時:2018年1月14日 18時