君が夢をみれますように (ページ3)

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いつの間にか彼女と俺は隣で歩くようにまでなっていた。

ジェミンさえ嫉妬するぐらい。

JN「あ、」

彼女といると少しだけ後ろめたい不幸さえも忘れられた。

「ん？なんかあった？」

彼女はタバコに見立てた駄菓子を咥えて俺を振り返る。

JN「いや、別に、「あ、ヘチャンだ。」

JN「え、知ってんの？」

「一方的にね」

少し寂しそうな目をした彼女に
あー、この娘もヘチャンの虜なのかと項を垂れた。

でも、彼女が言うのは真反対で俺の人生を覆す。

「あたしさー、あいつのこと好きな娘が好きなの。」

JN「え、？」

「…女の子が好きになったんだ。」

頭は真っ白。

はじめて開かれた扉からは真っ直ぐ光が伸びていた。

「なーに、驚いた？
ありえないって思ったなら、あたしから逃げていいんだよ。」

そう言ってまたブルーな雰囲気を纏う彼女。

どんな言葉をかけたら素直に隣に立っていられるんだろう。