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俺の心はボロボロ、噂の彼女に振られたんだから
周りもあのジェノが振られたらしいとか
そんな話題でもちきりだった
JN「人間不信になりそ」
この前まで俺の傍を離れなかったボブヘアのあの子も
今は僕の目の片隅でみている。
そのくせ、ヘチャンの周りは賑やかだ。
あの子も笑ってる。
それだけで幸せだろ？イ ジェノ。
なんて、ないものねだりなんだろ。
カラン
「おーい、ごめん、そのコーラの缶捨てといて」
JN「え？」
彼女との出会いは俺がパシられる始まりだった。
この出来事があってから俺は時々思うんだ。
人生ってのは出会う人で変わっていくって。
親ガチャでも、人生ガチャでも、なんでもない。
傍にいる君を何よりも大切にしないといけないと感じたなら自分でもいいよ。愛してあげて。
夏には熱を集めそうな彼女の漆黒の髪は
巷で有名なあんな子やこんな子よりも怖さがあった。
硝子のように繊細で、なのに海のように寛大で柔軟だ。
「気分悪くした？ごめん、自分で捨てる。」
JN「あ、うん、ごめん。」
「…うん。なんであんたが謝るの？」
JN「え？あ、いや。期待に添えなかったし」
「今まで期待に添ってくれた人間っていたの？
そいつら有能だね。紹介してよ。」
ソン A
その髪の毛とは対称的な白い名札がキラリと光る
JN「ソン A…」
気づけば声に出ていた彼女の名前
「そう、私Aだよ。あんたは？」
JN「あ、えと、イ ジェノ」
「顔に合ってる。」
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作者名：チワワ | 作成日時：2022年10月1日 20時
