あなただけside.Y ページ10
面倒は自分が見る、と2人に頭を下げる師範
師範の弟子として一緒に頭を下げる
未だ此処が何なのかは分かってはいないが、師範が此処を好いていて居心地が良いと思っている事は分かった
顔を上げてくれ、と俺の目の前にいる人が言った
その人は艶夜の大事なヤツってことはよく分かったよ、と優しい笑顔で言った
「俺は相模屋紺炉、んでこっちは新門紅丸。兎に角だ、艶夜の弟子ってことはお前も転生してここに来たって事だろ?何かと大変だったろう、うちで良ければ泊まってけ。」
こんなに快く了諾してくれた人なんて久々に会った気がする
紅もいいだろ?と相模屋と言う人は隣の男に声をかける
「別に、騒がしくなけりゃあ何でもいい。艶夜の弟子だか何だか知らねぇが、俺の街で変なマネしたら直ぐに焼き殺してやる。」
と何処かぶて腐れながらそういった
ありがとうございます、と師範と一緒に頭を下げる
一言一言に皮肉を込めているように聞こえるが師範を見れば優しく微笑んでいらっしゃる
この笑顔を見るにいつも通りなのだろう、ただ少し腹が立つが
それから師範と相模屋、新門にこの世界について教えてもらった
そのホムラビトとやらは何処か鬼と似ている気がする
ホムラビトは鬼とは違って昼夜問わず出没するらしいが
『……っと、粗方説明しましたが、何か不安なことはありますか?』
「いえ、大丈夫です。この程度の事を一度で理解出来なければ天柱の継子とは名乗れません」
そう言えば師範は嬉しそうに、何処か恥ずかしそうに笑い僕の頭を優しくなでる
その手がゆっくりと落ち、師範は真面目な顔に戻る
『2人には私たちが居た世界について教えました。なので敢えて二人がいるこの場で聞かせてください。
私が無惨に食われた後…戦いはどうなったのですか?』
無惨……鬼舞辻無惨
鬼の始祖であり、鬼殺隊が生まれた発端
そして師範に劣情を抱き、師範に逸脱した執着をしていた男
師範も無惨からの度を越した溺愛に気付いていて、それを利用して師範は自ら死んだ
そいつが居なければ、師範は死ぬことなんて無かっただろうに
鬼に殺されて死んだヤツらも家族や友人たちを愛し愛されながら楽しい人生を送っていただろう
嗚呼、死んでも尚腹が立つ
僕は拳をぎゅっと握りしめ口を開いた
鬼を滅す刃よ side.B【鬼滅の刃ネタバレ注意】→←師弟関係
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琥珀 - ツユさん初めまして、私も続きが超超気になります。応援してます。頑張って下さい! (2020年11月10日 10時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
あおり(プロフ) - 続きが超超気になります!無理強いはしませんが、どうか更新してください! (2020年11月7日 16時) (レス) id: a183b3bfa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ツユ | 作成日時:2020年9月4日 8時