天柱の目覚め ページ2
柔らかな光と木々のざわめきの音で、右も左も前も後ろも分からない空間を揺蕩っていた感覚から段々意識が覚醒してくる
重たい瞼をゆっくり上げ、何度か瞬きを繰り返す
此処は森のようだ
_____では何処の??
次々と溢れる疑問に一旦蓋をし、深呼吸をして一旦頭の中を整理する
______単刀直入に言えば、私は死んだ
珠代さんとしのぶさんの薬によって老化した無惨が炭治郎くんを捕食しようとして、炭治郎くんを小芭内さんに任せて、私が炭治郎くんの代わりに食べられて死んだ
あの後無惨はどうなったのだろうだとか、鬼殺隊はどうなってしまったのだろうだとか、気になることは山ほどあるが、一先ず最大の疑問はこれ
確かに私は死んだ筈なのに、何故身体も意識もあるのか
頬を叩いても痛みは感じるし、声も出せる
視覚も聴覚も嗅覚も依然前までと何ら変わりはない
隊服も羽織も靴も刀も傷一つないのだ
信じていた訳では無いが、冥界がこんな場所だとは思えない
そして情報量が多すぎて働くことをやめそうになる頭の中でひとつの仮説が生まれた
転生
私は死んで、それで新しい世界へと転生したのでは無いのだろうか
それならば納得がいく
兎も角こんな所で時間を潰してはいけない
一刻も早く情報を掴まなければ
そう思い私は森を抜けるべく駆け抜けた
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琥珀 - ツユさん初めまして、私も続きが超超気になります。応援してます。頑張って下さい! (2020年11月10日 10時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
あおり(プロフ) - 続きが超超気になります!無理強いはしませんが、どうか更新してください! (2020年11月7日 16時) (レス) id: a183b3bfa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ツユ | 作成日時:2020年9月4日 8時