クイズ王は幼なじみ？〈伊沢拓司〉 (ページ4)

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変化ページ4

電車は私の学校の最寄り駅に着いた。
「んじゃ！また放課後ね！」
私はそう言って拓司くんに手を振った。
彼はうなづいて手を振ってくれた。

電車の扉がゆっくり締まりホームの扉もゆっくりと閉まる。私は拓司くんが見えなくなるまで手を振った。

そんな彼は私を見てニコニコしながら電車は行ってしまった。

これがいつもの朝。ん？でも最近手を繋ぐ時間少ないし、あんまり喋らないし、今までよりかは何か少し違う……

そんな私は高校3年。来年は拓司くんがいた東京大学を目指す、

高望みかもしれないがどうしても東大に行きたかった。

その日はいつも通り授業を受け、いつも通り友達と喋り学校生活を楽しんだ。

そして学校が終わって、部活をして、

帰る時にはいつも拓司くんが迎えに来てくれる。

部活が早く終わった時も、めちゃくちゃ遅くなった時も。

時間教えていないのに迎えには絶対来てくれる。

私はそんな彼に聞いてみた。

私:「今日いつもよりめちゃくちゃ早かったのにどうして、この時間に終わるって分かったの？」

拓司:「なんでだろうね」

いつもそうやって誤魔化される。でもなんで知ってるんだろうって考えると何故かストーカーとか意味のわからない想像しか出来なかったので追求するのを辞めた。