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犬は所詮、飼い主がいなくては生きられない。
子供だってそうだ。
両親がいなくては生きられない。
両親だって、今の僕みたいに、感じていただろう。
そういえば、あの女。
あの女の所に行かなくては。
中学校の先生だった人。
マンションに住んでいる、格の違う人間。
僕に両親がいないと分かった時、女は一緒に住もうと提案してきた。
合い鍵だって持っている。
いつでもおいでと言うから。
後悔することになる。
なんでこのガキに気なんてつかってしまったと。
犬も喜ぶくらい、良いことをしてやる。
カッターの刃の部分だけを持ち犬と家を出た。
ここはもう、僕の家じゃない。
続く (更新停止中)
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作者名：マノバン | 作成日時：2018年4月2日 13時
