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それから
リンタロウの言う通り何人かが部屋から
出てきた
その度に胸ぐらをつかむ勢いで
ここはどこだ、早く出せなどと言われ
自分達も気づいたらここにいたんだと
全員に言った
リンタロウは誤解を必死に解く私を
面白そうに見ていた
何が面白いの
そう言いたくても声が出ない
見捨てて何も無かったかのように
笑って過ごしてきたのは私だから
リンタロウが笑ってくれるなら
それでもいい
「あ、Aまた来たよ♪」
『う、うん…』
大柄のおじさん
背の小さい女の人
ショートカットの可愛らしい女の人
背の高いかっこいい男の人と来て
リンタロウが出てきた部屋の隣の部屋が
開いた
中からは可愛らしい服を着た
メガネの女の人が出てきた
私よりもずっと胸が大きい
しかし驚くべきところはそこではない
『…なんで、みっちゃんまで…？』
「あ、久しぶり！元気しとった？」
『何その喋り方…』
「イメチェンとか、そんなのや」
『へぇ…』
みっちゃんは昔からよく遊んでくれた
一人っ子の私は彼女をお姉ちゃん代わりに
していたのだ
優しい彼女がイメチェンで関西弁を
喋るなんて考えられないけど
リンタロウも平然としてるし
嘘ではないんだと思う
「それより、ちょっと頼みあんねん」
『なに？』
「私とリンタロウが姉弟ってことは内緒にしてくれへん？」
コソッと周りに聞こえないように
小さく言ったみっちゃん
喧嘩とかしたのかな？
バレたくないってことだよね
『分かった、リンタロウもそれ知ってるの？』
「うん、二人で決めたことやから」
少し悲しい顔で笑った
本当に喧嘩したのかな？
あんなに仲良かったのに…
「なんの話してるの？♪僕も混ぜてよ♪」
『リ、リンタロウ…』
「なぁに？」
前みたいに笑ってくれる
けど心の奥では笑ってないことくらい
分かるよ
やっぱり、許してはくれないんだね
私のこと…
『何でもないよ、リンタロウくん』
「…へぇー…二人が話してるうちに何人か来て、そろそろ全員揃いそうだからこっちおいでよ♪」
姉弟二人が他人のフリをするなら
幼馴染の私もそうするべきだ
どうしてかはよく分からないけど
ここに集められたのはみんな初対面の人
なら、二人とも初対面ってことにしよう
最後の扉が開いて
地味な童顔の男の人が出てきた
人数は私を合わせて13人
犯人は一体何がしたいんだろうか
.
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絵描きさん(プロフ) - あいり???さん» ありがとうございます！頑張ります！！ (2018年5月20日 14時) (
レス) id: 2c9b4e9ca8 (このIDを非表示/違反報告)
あいり???(プロフ) - 凄いこれだけでも泣けた.......更新頑張ってください(無理しない程度に)待ってます！ (2018年5月20日 3時) (レス) id: 059e03013d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絵描きさん
| 作成日時：2018年5月9日 0時
