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『お待たせしました…』
「女にしては早くないか」
『そこ疑われても困ります』
足早にシャワーを済ませて出ると
意外だと言う顔で見られた
早くしろと言ったのはお前だぞ
「ついでに俺も入るか…」
『どうぞ、私見張ってますから』
「…やっぱりお前俺に荷物見張らせるために…」
『あーあー！早く入ってください！』
全く、頭の回る人だ
別にそういう理由でもいいだろう
この状況だしね
「…ちゃんと見張ってろよ」
『新村さんも用心深いじゃないですか…』
「うるさい」
ま、新村さんが用心深いのは
最初からだし置いといて
誰もここに来なければ問題ないだろう
ちなみに私が入っている時に
大柄のおじさんが来たらしい
今もトイレに篭っているが
私の荷物に近寄りはしなかったという
一応確認したが
特になくなった物もなかった
どうやら新村さんは真面目に
見張っててくれたようだ
「おい、ちゃんといるだろうな」
『いますよー』
新村さんも人の事言えないじゃん、と
ため息をついた時
扉が開いた
誰か来たのか…
扉に目を向けるとそこに居たのは
『っ…』
「…あれ、Aちゃんじゃーん♪どーしたのこんなとこで」
『あー…リンタロウくんこそどうしたの？』
リンタロウだった
くそっ、場が悪すぎる
新村さんがいるんじゃろくに話も出来ない
「あれ？シャワー浴びてるのってだぁれ？」
『え、あ、新村さんだよ』
「ふーん…」
新村さんは咄嗟にか
何も気にしてませんって感じで
何も喋んないし
沈黙が辛い
早くなにか喋らないと…
「ねぇAちゃん、ちょっと頼みたいことあるんだけど…」
『…え？』
「ホントはミサキさんにお願いしようと思って探してたんだけど、Aちゃん見つけたから丁度いいや♪なんかご飯作ってくれない？お腹空いちゃってさぁ」
ご飯ならさっきのカレーうどんが
まだ残っているはず
他の人にもって冷蔵庫に入れて置いた
から、温めれば…
でも、リンタロウが食べる？
私の料理を？
怖い…
何を企んでるの？
『…わ、私今用があって…ご飯ならキッチンの冷蔵庫に作ったの入ってるから温めて食べて…』
「えーでも作ってるとこ見てないのに信用出来ないよー。ね、僕寒がりだから温かいのが食べたいなぁ、カレーとかさ」
『じゃ、じゃあ他の人に頼めば…？』
なんなの？
私のこと恨んでるくせに
「……いやなの？」
そんな顔しないで
.
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絵描きさん(プロフ) - あいり???さん» ありがとうございます！頑張ります！！ (2018年5月20日 14時) (
レス) id: 2c9b4e9ca8 (このIDを非表示/違反報告)
あいり???(プロフ) - 凄いこれだけでも泣けた.......更新頑張ってください(無理しない程度に)待ってます！ (2018年5月20日 3時) (レス) id: 059e03013d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絵描きさん
| 作成日時：2018年5月9日 0時
