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『新村さん、お腹すいてません？』
「おい、だから俺はお前と一緒に行動するつもりはないって言ってるだろ」
『それでいいんですか？よく考えてみてくださいよ。羊同士2人でいれば狼は手を出せない。どっちかを殺せばもう片方に絶対バレますからね』
「お前が狼だったら俺はなす術なしってことになるんだぞ。そんな危険なことできるか」
『だったら新村さんも大部屋に行けばいいじゃないですか。ほとんどの人はそこにいるんでしょう？一人でいる方がずっと危険ですよ』
「狼が必ずしも1人だけ殺すとも限らないだろ。結局2人でいても殺される可能性はあるんだ」
『だから狼が襲いに来たら私が守ってあげますってば。私に殺されるかもって思うなら気が済むまで調べてもらって結構ですし、なんなら服脱ぎますよ』
「は！？…な、何言ってんだ、さっきは変なことしてないか俺を疑ってきたくせに」
『私だって殺されるのはごめんなんですよ。その為には誰だって利用するし、少しでも殺される可能性が少なくなるなら裸くらい…』
「やめてくれっ…俺に女を裸にさせる趣味はないんだ」
まぁ、大部屋に行ってもいいんだけど
こいつは後々使えそうだ
1人にしたら狙われそうだし
意地でも一緒にいさせてもらおう
『大丈夫、私は羊です。貴方を殺すつもりもないし、1人より2人の方が安全ですから』
「……信用出来ないな」
『じゃあ…あ、これ持っててください』
「なっ…なんだ、これ…」
『私の大事なものです。命よりも、他の何よりも、大事なものです。もし私が貴方を殺そうとしたら、それを使って脅していいです』
昔、あの事件が起きる前
リンタロウからもらったブレスレット
まだ幼かったから買ったんじゃなくて
リンタロウの手作り
みっちゃんに教えて貰って作ったって
ちょっと恥ずかしそうにくれた
私達、リンタロウとみっちゃんとの
思い出のブレスレット
私の宝物
『…本当は手放したくないけど、不安に思うなら貴方が付けててください。それ、私の宝物なんで…なくさないでくださいよ』
「…これが本当にお前の弱点なのかは知らんが、そこまで俺にこだわる理由はなんなんだ？」
渡したブレスレットを器用に腕にはめて
少し呆れたように言う新村コウ
『理由？そうだな…
少し私の好きな人に似てるから、かな』
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絵描きさん(プロフ) - あいり???さん» ありがとうございます！頑張ります！！ (2018年5月20日 14時) (
レス) id: 2c9b4e9ca8 (このIDを非表示/違反報告)
あいり???(プロフ) - 凄いこれだけでも泣けた.......更新頑張ってください(無理しない程度に)待ってます！ (2018年5月20日 3時) (レス) id: 059e03013d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絵描きさん
| 作成日時：2018年5月9日 0時
