【呪術廻戦】狗巻と黛はすこぶる仲が悪い

弐拾参《2》 ページ24

『1年生って3人だよね？』

「あ、うんそう！俺で3人目」

『やっと3人か〜。恵ちゃんが入学した時歓迎会開いたんだけどさ、そん時は恵ちゃんしかいなかったから寂しいのなんの』

「伏黒ってAさんと仲良いイメージなんだけど、他の先輩とも仲良いの？」

『さぁ？恵ちゃんはいつも私のストーカーしてるから、仲良しなのは私だけかもね』

「え、伏黒ストーカーってマジ？」

「おい、してねーよ」

『あ、恵ちゃん』



悠二の後ろからぬるっと出てきた恵ちゃん



恵ちゃんはストーカーじゃないと言っても

被害者の意見の方が強いんだ…()


だから恵ちゃんはストーカーなんだよ



「A先輩、五条先生が1年生の紹介したいって言ってますよ。暇なら来てください」

『え、みんなは…』

「一番の問題児は早めに紹介しておきたいらしいので」

『それ私のこと言ってる…？』

「俺はもうやっちゃったし、あと釘崎だけだな」

『聞いてる？』



いやうん、いいけどさ


別にいいよ？問題児とか言われてても

実際自分は問題児だと思ってるし


でも悠二もやばいでしょ

だってあの宿儺を食べちゃったんだよ？


new問題児じゃん




『まぁ上は私のこと監視したいだろうからね。監視人を増やしたいんだよ』

「え、そんなにやばいのAさん」

『あー…私強すぎて上の人達ビビってんの』

「俺は校舎半壊させたって聞いた」

「すげぇー」

「それより虎杖、めんどくせーからここに釘崎連れてこい。五条先生いると長くなるんだ、この場で終わらせた方が早い」

「あー、わかった」



…校舎半壊、か



もう一度校舎半壊させたら

今度こそ退学になっちゃうし


先生にも迷惑かけちゃうから

もう暴走なんてしない



全てに疲れて、頑張れなくなっても

呪力のコントロールだけは怠ってはいけない


なるべく呪言に呪力を込めないように

人に迷惑をかけないように


怒らないように…




「ツナマヨ」

『……なんでいんの、さっき任務行ったよね』

「いくら」

『あっそ、あんたの呪言なら一発だもんね。なんか用？今この子らと話してんだけど』

「高菜、こんぶ」




怒らないように、怖くない怖くない


もう暴走しないって

あの時約束したでしょ？




『………ごめん恵ちゃん、自己紹介今度にしてくれる？』

「あ…はい、あの…先輩」

『…なぁに？』

「いや……なんでも」





今日くらいは頑張れるよね

.

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