【呪術廻戦】狗巻と黛はすこぶる仲が悪い

壱 ページ2

真希side



朝にいつものように登校して

いつものメンツと顔を合わせて


そんで授業やったり任務行ったり………



「……何やってんだ」

「いつものだよ、いつもの」

「なんでいつもやってんだよコイツら」

「仲良いのか悪ぃのか…な？」

「…はぁ…」



思わずため息だって出る

見てるこっちの身にもなれ



『だぁーかぁーらぁー、私はおかかが一番だって言ってんでしょお』

「ツナマヨ」

『てめーの好みなんてどうでもいいんだよ、好きな具おかかって言っただけでなんで嫌な顔されなきゃなんないわけ』

「すじこ、明太子！」

『はいはい、私は別におにぎり好きじゃないし好きにしたら？いちご』

「！お、おかか！」

『気づかなかったのはホントでしょ』



呪言使い同士のよく分からん喧嘩

不仲の割に完璧に棘の言葉を理解してる



普段Aは普通に喋るから

たまに使うフルーツ縛りの解読が困難だが


棘はしっかり理解しているらしい


これでどうやったらそこまで仲が

悪くなるんだか



ちなみに話の流れ的に今のいちごは

『早く席につけ』ってことだと思う



「今日はどんな喧嘩だ？」

『真希！おはよう、こいつがおにぎり好きだって言うから私はおかかが好きって言ったらおかかを連呼されて腹が立った』

「そんなことで怒ってやるな、あいつお前がおかか好きだから連呼したんじゃねぇの？」

『いや、あのおかかは「お前におかかを食べる資格はない、なし」っていう口ぶりだった』

「しゃけ」

『は？なし、真希との時間だ、なしなしなし！りんご！』

「明太子！おかか…高菜？」

『自分で考えれば？アホ』

「…やっべー分かんねぇー」



いや、ほんとに分かんねぇ…


結構一緒にいて慣れてきたし

大体は分かるようになったと思ってたのに


まだ足んねぇのか…



『真希にはなるべく使わないから覚えなくてもいいよ、私の縛りなんて』

「…んなこと言ってもよぉ」

『いーの、私が縛るのは生涯このアホだけだから』

「ほぉ…？」



あれ、なんか別の意味に聞こえ…いや

こいつに限ってそれはないか



「…すじこ、ツナマヨ」

「お、了解」

「パンダどした？」

「あとで間食買いに行くってよ」

『食っても食っても身長に繋がんねぇなおめー』

「こぉらA」

『ちぇ』



こんな仲悪ぃけど、昔は良かったとか


遠い親戚らしいし、よく遊んでたって

前に寝ぼけて話してたな


なんでこうなっちまったんだか…

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