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「…殺した証拠はどうすんのや？弟の腕切って送る訳にはいかんやろ」
『あら、腕でもいいのよ。あの子の以外なら誰のでも』
「……一回持ち帰らせろ、グルッぺンに報告してからにする」
『今週中には実行したいわ』
「はいはい」
我ながら無茶を言っていることくらい
分かっているわ
でも今はこれ以外方法が見つからないから
ロボロは最優先で保護する
マリーはまた別の方法で後日…だけど
少し心配なのよね
ロボロに続いてマリーまでいなくなれば
お父様は必ず気づくはず
どうすれば不信感を買わないか
正直まだ分からないの
今となっては私よりもマリーの方が
ロボロと過ごした時間は長い
ロボロからマリーを引き剥がしたら
きっとすごく心配するわよね
なるべく早く次の案を考えないと…
「お嬢様！ただいまロボロ様がお帰りになりました！」
『すぐ行くわ、トントンさんは少し部屋で待っていて』
「お前の溺愛っぷりは一度見てみたいけど、姉弟水入らずを邪魔する気はないからな」
『ありがとう、行くわよマリー』
「はい、お嬢様」
ーーーーーーーーーーーーーー
「ここに入れって…何かあるの？」
「はい、坊ちゃん」
「ふーん………ぇ…」
メイドに連れられて、男の子が一人
かつて私の執務室だった部屋に入ってくる
まぁ、執務室で仕事をしたことなんて
一度もなかったけど
…やっぱり大きくなったわね
また背比べをしなくちゃ
寝る前は小さい体を抱きしめてあげて
寝付くまでご本を読むの
そう…戦争の話が好きだったわね
私のいない間に、新しく好きになったもの
やめてしまったことはある？
会えなかった期間の寂しさも
埋めさせてくれるかしら
『…ロボロ』
「……お姉…ちゃん？」
『覚えててくれて嬉しいわ、ロボロ』
「お姉ちゃん！！」
まだ私をそうやって呼んでくれるのね
前まで少し引っかかってた片言な感じも
もうすっかり消えてるわ
気づいた瞬間私の方に突進してきたけど
抱きつく時は優しくゆっくりで
まるで確かめるように私の体を包む
これは、本当にあの弟なのね
私が守りたかった、弟なのね
『ロボロ、会いたかった…！』
「俺もだよ…もう何も言わずに行かないで」
『…えぇ、約束するわ』
相変わらず、私やマリーの前では
その一人称なのね
変わっていないところがあるの
なんだか少し嬉しいわ
.
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らむね@プリ小説もやってるよ！(プロフ) - コメント失礼します！最初から一気見をしてあっという間に時間が経ってしまいましたwゆっくりでいいのでこの後の更新も気長に待ってます (11月8日 11時) (
レス) @page22 id: 81e25a727e (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめる飴飴 - とても面白くて、最初から一気見してしまいましたwww更新楽しみにしています。 (2022年4月29日 21時) (レス) @page22 id: 8c48bd4d9d (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - コメント失礼します！ハマって最初から読ませていただきました！とっても面白くて、これからの展開が楽しみです！次の更新楽しみにしてますね(*´꒳`*) (2022年2月19日 20時) (レス) @page19 id: 7aebf15c07 (このIDを非表示/違反報告)
まっち売りの少女(プロフ) - コメント失礼します！更新お疲れ様です！ずっと待ってました！ゆっくりでいいので更新続けて貰えると嬉しいです´`* (2021年10月11日 0時) (レス) id: 69c159beb8 (このIDを非表示/違反報告)
蝶花 - 更新待ってます！ (2020年12月26日 20時) (レス) id: 38881abff7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絵描きさん
| 作成日時：2020年7月9日 2時
