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ut「俺、ちょっとAちゃんのこと舐めてたみたいやわ…」
『…え？』
彼の記憶の中をさまよっていた意識が
そんな言葉でふと現実に戻される
この人の記憶をまるまる見たせいで
少しクラクラするが
特に意識は正常みたいだ
『えっと、なにが…』
ut「Aちゃん、親御さん亡くしとるんやね」
『あ、まぁ…はい』
ut「ゾムが、食ったんだ？」
『…はい』
ut「コネシマがAちゃんに心開いたんは、Aちゃんが人間やったからってだけやなくて、そもそも2人が似とるからやったんや」
『似てますか？あの優しい人と』
ut「似とるわ、俺から見ればな」
親がいないこと？
その親すら他人に食べさせれるほど
薄情なところ？
私は優しくなんてない
私からしたら
ただ自己満で動いてるだけの
損得で全てを見てしまう私は
彼のどれにも当てはまらない
ut「Aちゃん自身が知らんことも、見てもうたんかもしれんな」
『…契約、結びましょ』
ut「あぁ…すまんな、こんな男で」
『…あなたが私の何を見たのか、私は知りませんけど、私だってあなたのこと見ましたから。あなたがどんな人か、もう知ってます』
ut「そか」
コネシマさんも、ショッピくんも
知れば知るほど放っておけなかった
この人も、同じような魅力がある
放っておいてはいけないと
思わせるものがある
だから、十分に愛せると思う
少なくとも初めに抱いた印象とは
全く別物の彼を知ったから
『私たちが契約を結んだ今日この時を、一生の物へ…又、この鬱の最悪と私の最悪を、一生の鍵で封印するものとする』
確かこんな感じじゃなかったかな
契約の言葉
違ったらごめんだけど
鬱さんが何も言わないから多分合ってる
従順の契約とは違って
これは印とかは出ない
ただ2人の中での記憶をお互いの宝物に
するだけの契約
たったそれだけだけど
とても工程がかかる
相手の記憶を見たり
こうやって誓い合う
ut「…うん、嫌な記憶にモヤがかかっとる。契約結べたみたいやわ」
『…ほんとですね』
ut「それにしても、よぉ知っとるな。こんな契約まで覚えとるんか、授業でちょっとやったくらいやろ」
『あぁ…私ゾムと結構契約結んでるんです。結べそうなものないかなっていつも探してたんで』
ut「愛されとるなぁ…ゾムさん」
『一応ゾムへのは特別なんでね』
無償の愛
ゾムはよくそう言う
これは俺だけのもんやって
.
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みち - めっちゃ面白かったです！絵描きさんの作品めっちゃ好きです！ (2020年8月16日 12時) (
レス) id: fb5d19b1ad (このIDを非表示/違反報告)
絵描きさん(プロフ) - カエデさん» 嬉しい、この一言につきる (2020年8月10日 1時) (レス) id: 215c832e11 (このIDを非表示/違反報告)
絵描きさん(プロフ) - 暁レイさん» えっ、むしろ読んでくれてありがとうなんですが…？？もう好き、更新頑張っちゃう(( (2020年8月10日 1時) (レス) id: 215c832e11 (このIDを非表示/違反報告)
カエデ - 面白い、この一言につきる (2020年8月8日 20時) (レス) id: 72430d3326 (このIDを非表示/違反報告)
暁レイ(プロフ) - あぁ…なんで評価は1回しか押せないの？…って事で更新待ってました！大好きです。これからも頑張ってください。ほんと、大好き、ありがとうございます作品作ってくれて。 (2020年8月7日 19時) (レス) id: 66062cdea4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絵描きさん
| 作成日時：2019年7月14日 20時
