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『簡単に人を受け入れた2人が、許せないんでしょ』
ut「…なに…？」
『あなたが2人と仲良くしてたのは、本当に気が合う友達だったからですか？私には、人嫌いの彼らのそばで、彼らのためにと人を遠ざけることで自分の価値を見出しているようにしか見えない』
ut「何言っとんねん、俺は…！ぼく、は…」
『そうやって、自分の心を無視してきたんやろ。そんなやり方で居場所作ったって、孤独なのは変わらへん。ずっとその孤独感を押し隠して、綺麗なところだけ周りに見せてたんやろ。違う？』
ut「…なんやねん…なんも、知らんくせに」
『…ほんとは、ちゃんと2人と話したいんやないんですか…？もう、人に怯える2人はいないんです。今度からは、2人を助けなくていいんですよ』
実際、彼がいてコネシマさん達が助かった
保証なんてなにもない
彼らは彼ら同士で支えあえてた
鬱さんがそれに必要だったかは分からない
だって、彼らにとって鬱さんは
支えではなく、友達だったから
だから彼のことも支えようとしなかったし
支えてもらおうともしなかった
でも、鬱さんはそれが嫌だったんだね
『もっと、頼って欲しくてそばにいたんですよね？どんなに人間が嫌いでも、生きていく上では人間との関わりは絶対に切れません。鬱さんは、その関係の間に入り込んで、2人を支えたかったんじゃないですか？』
自分は、人が嫌いなわけじゃないから
だから助けてあげられる、と…
そこに自分の存在意義を見つけてしまった
それ故に、こんなに苦しむことになった
ut「なんで、分かんの…？あんな、ほんの少しのヒントだけで」
『私もそうだからです』
ut「え…」
『だって、私は人間ですよ？私の一言でゾムの人生をどん底まで突き落とすことだってできる。一言、こいつは狼族だと言ってしまえばね』
ut「でも、2人は支え合っとる。俺とは…全然、違うやんか」
『同じです。ゾムが大人しく私の後に着いてくることに、優越感も生まれます。こいつが唯一本音で話せるのは私だけ、こいつが唯一執着するのも私だけ…こんなに愛されて、優越感どころじゃないですよ』
ut「それがええんや俺は。頼られて、心の底まで愛されたい。それが叶うなら誰でもええ…もう、否定されたくないねん」
『…私は、人種族が大好きです。人種族だからってあなたを否定する人は、ここには誰もいないんですよ？』
愛されたい、なんて
そんなこと言わないで
なんか、悔しい…
.
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みち - めっちゃ面白かったです！絵描きさんの作品めっちゃ好きです！ (2020年8月16日 12時) (
レス) id: fb5d19b1ad (このIDを非表示/違反報告)
絵描きさん(プロフ) - カエデさん» 嬉しい、この一言につきる (2020年8月10日 1時) (レス) id: 215c832e11 (このIDを非表示/違反報告)
絵描きさん(プロフ) - 暁レイさん» えっ、むしろ読んでくれてありがとうなんですが…？？もう好き、更新頑張っちゃう(( (2020年8月10日 1時) (レス) id: 215c832e11 (このIDを非表示/違反報告)
カエデ - 面白い、この一言につきる (2020年8月8日 20時) (レス) id: 72430d3326 (このIDを非表示/違反報告)
暁レイ(プロフ) - あぁ…なんで評価は1回しか押せないの？…って事で更新待ってました！大好きです。これからも頑張ってください。ほんと、大好き、ありがとうございます作品作ってくれて。 (2020年8月7日 19時) (レス) id: 66062cdea4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絵描きさん
| 作成日時：2019年7月14日 20時
