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tn「んで、ここが図書室な。大したもんないけど、欲しいもんあったらエーミールって奴に言えば貸して貰えると思うで」
『エーミール？』
トントンさんは親切に
家の中を案内してくれた
ここに住んでいる人はなんと12人
私とゾムを入れて14人だ
それほど大人数で住んでいるだけあって
家はとてつもなくでかい
なんでもここのリーダー的な人が
相当なお金持ちで
同じように国指定されている人達を
匿うために作ったんだとか
やっぱり世の中金なのか…
起きていない人も多かったので
紹介はお昼頃することになり
迷子にならないように
部屋を回っていたのだが
トントンさんが図書室だと言った
その部屋は
大したものは無いと言ったにも関わらず
とても大きかった
そこで口されたエーミールという名前に
私は失礼だが
蝶々の野郎しか思い浮かばなかった
隣で物珍しそうに大きな図書室を
眺めているゾムは
聞きなれた名前なのか反応はなかった
どうやらここの人達とは
全員知り合いらしい
tn「エミさんはだいたいこの図書室におるんや、今もおると思うけど…寝とるかも」
『本が好きなんでしょうし、夜更かしでもしとったんですかね？』
tn「知らん？猫族は朝に弱いんやで。エーミールも猫族の血が混じっとるから、いつも起きるんが遅いんや」
『混じっとるってことは、他の血も入っとるんですか？』
zm「エミさんは犬と猫のハーフやで」
『なにそれ、見なくてもわかる可愛いやつやん。エーミールさん会いたいわ』
tn「うっ、ついにエミさんにも春が…」
zm「させへんわ、Aは俺んやぞ」
『誤解です』
とりあえず寝ているという
エーミールさんとはお昼で会うとして
その後もウロウロと家中を歩き回った
とてつもなく広く
空いている部屋も沢山あったが
ゾムと私、2人分の部屋を掃除して
準備していてくれたそう
あらかた回り終わったあとに
部屋に案内されたが
ゾムが頑なに同室を求めてきたので
トントンさんに謝りつつ
大きな部屋を1つ借りることになった
まぁベッドは別れているし
部屋も広いので不便はない
クローゼットだって大きいし
トイレもついている
ゾムも両親を失って辛いだろうし
1人にするのも気が引けるから
仕方なく同室にしたけれど
私もきっと1人きりじゃ
寂しかったと思うし
ゾムが一緒なのはむしろ
良かったのかもしれない
zm「昼まで寝てな」
『うん…』
ほら、暖かい
.
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みち - めっちゃ面白かったです！絵描きさんの作品めっちゃ好きです！ (2020年8月16日 12時) (
レス) id: fb5d19b1ad (このIDを非表示/違反報告)
絵描きさん(プロフ) - カエデさん» 嬉しい、この一言につきる (2020年8月10日 1時) (レス) id: 215c832e11 (このIDを非表示/違反報告)
絵描きさん(プロフ) - 暁レイさん» えっ、むしろ読んでくれてありがとうなんですが…？？もう好き、更新頑張っちゃう(( (2020年8月10日 1時) (レス) id: 215c832e11 (このIDを非表示/違反報告)
カエデ - 面白い、この一言につきる (2020年8月8日 20時) (レス) id: 72430d3326 (このIDを非表示/違反報告)
暁レイ(プロフ) - あぁ…なんで評価は1回しか押せないの？…って事で更新待ってました！大好きです。これからも頑張ってください。ほんと、大好き、ありがとうございます作品作ってくれて。 (2020年8月7日 19時) (レス) id: 66062cdea4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絵描きさん
| 作成日時：2019年7月14日 20時
