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夜中
寝静まった頃に家を出た
しばらく歩いて
公園の入り口にいたゾムと合流し
それからまた歩いた
夜に出たのに
着いたのは朝方だった
高校は、残念だけどもう行けないな
こんな遠いんだもん
zm「すまん、無茶言って」
『なに言うとるん？当然のことしただけやん。私もゾムも、親おらんのやったらお互い支え合うしかないやろ？』
zm「でも…Aは人間で、ちゃんと高校出て大学行くなり仕事見つけて、普通に暮らせるのに…人生めちゃくちゃになってまうで？」
『…今更やな。ええやん、私楽しいよ？ゾムと2人で逃避行。誰にも邪魔されへんとこで自由に暮らそうや』
zm「…ありがとう」
『ええねんて。ほら、着いたんやろ？入ろ』
まぁ学校は元々好きくないし
仕事だってバイトでなんとかなるやろ
人生嫌になったら
それこそゾムの餌にでもなればいい
あぁ、なんやワクワクする
自由ってこういうことやんな？
思ってたよりも
ずっと楽しい日々になりそうだ
zm「じゃあ押すで」
『うん』
目の前の大きな家の
インターホンをゾムがそっと押した
微かに震える指は
怖いからなのか、武者震いなのか
少なくとも
ゾムの表情は柔らかい
「はーい」
中から聞こえた声に
一瞬肩が揺れたが
国指定要注意人種族のはずの
その声は優しさを持っていて
それに不思議と安心している
「あ、ゾムやん。お隣は例の幼馴染？」
zm「おん、これからよろしくな」
『あ、お願いします…』
tn「こちらこそ、俺はトントン言うもんです。歩いてきたんか？疲れたやろ、中入れや」
zm「あざーっす」
ゾムとトントンさん…は
どうやら知り合いみたいだ
2人の間に壁を感じない
「ゾムさん来たんか、いらっしゃい」
zm「大先生…見いひんうちにまた太なったな。顔でかいで」
ut「顔でかいのは前からやろ、やかましいわ。ところでその子は、もしかしてAちゃん？」
『え、なんで知って…？』
zm「まさか大先生…そういう…？」
ut「いやそんなんちゃうって！俺この辺の可愛い子は全員知っとるから！中でもAちゃんはかなり可愛いもん、すぐ分かるよ」
zm「…きしょ」
ut「えぇ…？」
zm「A、こいつに近づいたあかんで？襲われるぞ」
『マジかぁ…ゾムだけで精一杯やのに』
ut「え、ゾムお前…？」
zm「ちゃうわ」
なんやカオスか？
ええやないか面白い
.
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みち - めっちゃ面白かったです！絵描きさんの作品めっちゃ好きです！ (2020年8月16日 12時) (
レス) id: fb5d19b1ad (このIDを非表示/違反報告)
絵描きさん(プロフ) - カエデさん» 嬉しい、この一言につきる (2020年8月10日 1時) (レス) id: 215c832e11 (このIDを非表示/違反報告)
絵描きさん(プロフ) - 暁レイさん» えっ、むしろ読んでくれてありがとうなんですが…？？もう好き、更新頑張っちゃう(( (2020年8月10日 1時) (レス) id: 215c832e11 (このIDを非表示/違反報告)
カエデ - 面白い、この一言につきる (2020年8月8日 20時) (レス) id: 72430d3326 (このIDを非表示/違反報告)
暁レイ(プロフ) - あぁ…なんで評価は1回しか押せないの？…って事で更新待ってました！大好きです。これからも頑張ってください。ほんと、大好き、ありがとうございます作品作ってくれて。 (2020年8月7日 19時) (レス) id: 66062cdea4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絵描きさん
| 作成日時：2019年7月14日 20時
