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『あの、ずっと気になってたことがあるんですけどいいですかね？』
kn「手短に頼むで」
『…コネシマさん、ほんまに犬族ですか？人を嫌うのは珍しいなぁとずっと思っとったんです。なにか過去にあったりとか…？』
kn「……関係あらへんやろ、いらんこと聞くな。さっさと部屋戻れ」
『でも…凄く感じるんですよね、コネシマさんの私に対する嫌悪感。犬だなんて信じられへんくらいに、真っ直ぐ伝わってくるんですよ』
彼は紛れもなく犬族だ
それは私自身も分かっている
けれどあまりに人を避け
私を嫌うのには何か訳があるんだろう
今までは話そうにも避けられて
会話すらままならなかったが
せっかく話せたんだ
この機会を逃したくない
kn「…人の領域にズカズカ入ってくんなや、嫌いやねんそういうの」
『すみません、理不尽に物言われるのが嫌いなもので…訳があるなら知りたいし、納得すればこれ以上踏み込みませんし、極力話すのも避けますから』
kn「有無を言わせない、そのやり方も嫌いや。気に入らん、お前も」
『お前"も"？…ってことは、他にもおるんですね。嫌いな人間』
kn「っ…あ、当たり前やろ、じゃなきゃ今頃…シャオロンみたく無条件に人間受け入れるようになっとるわ」
『…スー…ですよねぇ』
ため息が出そうになって
慌てて深呼吸に変えた
ここでため息なんてついたら
余計に関係が悪化しかねない
kn「…なんやねんお前、俺から何聞きたいねん。何も言う気はないけどな」
『まぁ、それでもいいですけどね。忘れてませんか？犬族の上位互換…狼族と長年接してきた私からすれば、犬族の扱いなんて簡単なもんです』
kn「………」
『…絶対鳴かせてやるので、覚悟してくださいね』
私の言葉に少し怯んだコネシマさんは
何も言わずに後ろ足を引いて
部屋に帰っていった
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
ガチャ…
zm「…ん、ぅ…？…A…？」
『ごめん、起こしちゃった？』
zm「…どっか行っとったん…？」
『コネシマさんと話してたの』
zm「え…なんで？」
コネシマと聞いて
ゾムは上半身を起き上がらせた
私はそっとゾムの元へ近寄る
zm「なん…どうしたん？…A？」
『ゾム…どうしよう…』
.
『…め…めっちゃ恥ずいこと言ってもうたー！！！』
立派に防音設備された部屋に
私の声が響いた
.
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みち - めっちゃ面白かったです！絵描きさんの作品めっちゃ好きです！ (2020年8月16日 12時) (
レス) id: fb5d19b1ad (このIDを非表示/違反報告)
絵描きさん(プロフ) - カエデさん» 嬉しい、この一言につきる (2020年8月10日 1時) (レス) id: 215c832e11 (このIDを非表示/違反報告)
絵描きさん(プロフ) - 暁レイさん» えっ、むしろ読んでくれてありがとうなんですが…？？もう好き、更新頑張っちゃう(( (2020年8月10日 1時) (レス) id: 215c832e11 (このIDを非表示/違反報告)
カエデ - 面白い、この一言につきる (2020年8月8日 20時) (レス) id: 72430d3326 (このIDを非表示/違反報告)
暁レイ(プロフ) - あぁ…なんで評価は1回しか押せないの？…って事で更新待ってました！大好きです。これからも頑張ってください。ほんと、大好き、ありがとうございます作品作ってくれて。 (2020年8月7日 19時) (レス) id: 66062cdea4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絵描きさん
| 作成日時：2019年7月14日 20時
